みなさんこんにちは! FMぐんまの市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。きょうはスタジオに国土交通省高崎河川国道事務所、工事品質管理官の稲垣孝(いながき たかし)さんにおいで戴きました。来週11月8日に実施される大規道路防災訓練と防災フェアについてお話を伺ってまいります。稲垣さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
本題にはいる前にちょっと教えて頂きたいのですが、「工事品質管理官」と言うのは初めて聞くのですが。
そうですね。なかなかなじみない言葉だと思います。昨年4月に「公共工事の品質確保の促進に関する法律」、品質確保法と言うのですが、05年4月に施行され、その法律に合わせて新しく設置されたものです。実際には今年の4月から出来た組織です。仕事の内容として、工事の品質・入札・契約に関することや監督・検査、新技術の推進などです。また防災業務計画や今回実施される大規模道路防災訓練を担当しています。
工事に関することから防災まで幅広い内容ですね。
そうですね。公共工事の品質を確保するための仕事がメインです。
それでは本題に移りたいと思いますが、まず大規模道路防災訓練とはどのような内容のものなのでしょうか。
大規模道路防災訓練は、国土交通省関東地方整備局管内の1都8県で毎年持ち回りで実施していまして、今年は高崎河川国道事務所が担当です。訓練には、群馬県を始め、県警・消防や各市町村及び電気・電話・ガスなどライフライン関連会社など約20の関係機関が参加して災害に備えて訓練するものです。今回はエフエム群馬さんにもご参加頂きます。
たくさんの関係者で行われるんですね。訓練のポイントはどういったところでしょうか。
はいポイントは4つあります。一つ目は、災害発生から応急対策までの情報収集・伝達について、各関係機関との連携訓練です。二つ目は、災害対策支援システムなど多様な通信手段を活用できるよう、機器操作に習熟します。三つ目は、関係機関やマスコミとの連携で災害情報を共有し、応急・復旧対策や迂回路の確保など、災害時の対応を早急に進めるための訓練です。四つ目は、県民の皆様に訓練の内容を見て頂き、ご理解を頂くことと、防災への備えを再認識して頂くことです。
本番さながらの訓練のようですが、今回はどのような想定になるのでしょうか。
今回は「群馬県北部地震(震度6強)による道路災害」という想定のもとで行います。群馬県は比較的地震災害の無いところとみなさん思われるでしょうが、いくつかの活断層も確認されていて、その活断層の被害想定のもと実施します。
そうですね。群馬は地震のない安全な県と思いがちですよね。訓練は事務所で行われるだけですか。
いえ、情報収集では各出張所がパトロールを実際に実施し、想定した場所の被害状況写真など報告します。また、防災に詳しい「防災エキスパート」というボランティアの方による通報や、国土交通省が所有する防災ヘリコプター「あおぞら号」などからの通報も行われます。
防災ヘリコプターも来るんですか。見てみたいですね。どこかで見学することは出来るのでしょうか。
今回の訓練は一般の方に見学をしていただくことになっています。高崎河川国道事務所の災害対策室で行われる訓練状況を主に見学していただきます。残念ながら、すでに申し込みは終了してしまったのですが、「道の駅こもち」のモニター等で誰でも見ることも出来ます。
「道の駅こもち」では防災フェアも行われるのですよね。
はいそうです。
残念ながら今日は、お別れの時間となってしまいましたので「道の駅こもち」で開催される「防災フェア」については、また来週のこの時間にお話し戴きたいと思います。
稲垣さん、有り難うございました。