公園概要

基本理念

昭和天皇陛下御在位五十年記念事業の一環として、国は首都近郊に記念公園を建設し、これを永く後世に伝えることとした。

この公園は、本事業の趣旨に沿って、「緑の回復と人間性の向上」をテーマに豊かな緑につつまれた広い公共空間と文化的内容を備えたものとし、現在及び将来を担う国民が自然環境の中で健全な心身を育み、英知を養う場とするものとする。

基本方針

1.基本的事項

国営昭和記念公園は、激動の昭和を静かに顧み、緑豊かな環境の中で新たな時代の連帯と生きがいを求めるための礎石として、国際的にも特色あるものとする。
公園全体の基調は、静かで緑あふれる、新たな空間を構成するものとする。
四季おりおりの運動、休養等多様なレクリエーション活動を通じて、人間形成の場となるものとする。
広く国民各層の連帯意識の醸成と生きがいの追求に資するため、新しい時代にふさわしい格調の高い文化活動の拠点としての性格を有するものとする。
大震火災時の避難地としての機能を併せ有するものとする。
わが国の伝統的造園技術を生かすとともに、広く現代の技術を結集したものとする。

2.施設等に関する事項

昭和の50年を顧るとともに新たな時代の発展を折念するのにふさわしい記念施設を設置する。
豊かな緑と深い樹林地を基調とし、武蔵野の景観を蘇生させるための修景を施すとともに、水を有効に活用する。
四季の変化に対応し、豊かな季節感をつくりだす花園を設置するほか、わが国の代表的な花であるサクラ等を活用した花木園、日本庭園等を設置する。
老若男女が自由にのびのびと運動できる施設を設置する。
広大な空間に、わが国並びに世界の文化水準の向上に寄与するため、格調の高い文化活動を可能とする施設を設置する。
広場、園路等の施設は、大震火災時における広域避難地としての機能は十分発揮できるような規模、構造等を有するものとする。
本公園の機能を高度に発揮させるために、園内の交通施設はもとより、来園のための交通施設の整備を図るものとする。

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