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KANTO REGIONAL DEVELOPMENT BUREAU.

PROJECT STORY

Big Project 8公園

親から子へ、子から孫へ
世代を超えて
愛される公園を目指して

稲沢 太志

国営常陸海浜公園事務所
調査設計課 指導官

熊倉 菜々美

国営常陸海浜公園事務所
調査設計課

小森 安葉

国営常陸海浜公園事務所
工務課

※所属は取材当時のものです

01国内屈指の“花の名所”が生まれた理由

現在、全国に17カ所存在する国営公園。中でも、茨城県の『国営ひたち海浜公園』は、関東地方指折りの観光スポットとして知られている。春の日差しのもと、一面に咲き誇る「ネモフィラ」や、紅葉に先駆けて秋の色を見せてくれる「コキア」など、一年を通して四季折々の草花を楽しめる“花の名所”だ。近年では茨城県外からの観光客も多く訪れる場所となったが、かつては来園者数の伸び悩みに苦労した時代もあったという。開園8年目当時から国営常陸海浜公園事務所に所属している稲沢は、当時を振り返ってこう語る。
「ひたち海浜公園は、首都圏の多様なレクリエーション需要に応えるために造られた公園です。しかし、開園から十数年ほどは茨城県内からの来園者が中心で、知名度も高いとは言えませんでした。年間で300万人を呼べる公園にしたい。その想いで計画をしたのが、今やネモフィラやコキアで話題となっている『みはらしの丘』です」(稲沢)
稲沢がひたち海浜公園の配属になった当時は、年間の平均来場者数は約70万人。関東地方全域の幅広いエリアに住まう人々に愛される公園になるためには、新たな見どころの創出が不可欠だった。

02公園は「思い出が生まれる場所」だから

「公園開発時に出た土をまとめていた場所を、“花畑の丘”として開発しよう。それが『みはらしの丘』の出発点でした。当時、茨城県内では公共工事で出た土の廃棄先に頭を悩ませており、それらの土を受け入れる協定を県と結ぶこともできた。県全域から質の良い土を集められたことは幸運でしたね」(稲沢)
『みはらしの丘』の造成に使われた土は、約100万立方メートル。大型ダンプ20万台分に相当する量だ。稲沢が土の搬入ルートの検討や舗装工事を主管し、丘の原型が完成。SNSを中心に話題を呼んだ目玉スポットは、こうして造られた。

もちろん、新しく見どころを造っただけでは公園は完成しない。2023年に国営常陸海浜公園事務所に配属となった熊倉は、「公園は思い出をつくるための場所」と想いを語る。
「たくさんの方々が来てくださる魅力的な公園であり続けるには、安全管理や環境保全も欠かせません。例えば、人が多く通行する場所では、わずかな段差があるだけでも転倒の危険があります。せっかく楽しみにしていた公園で怪我をするなんて、思い出が台無しになってしまいますよね」(熊倉)
来園者が歩く場所・目にするものを実際に自身で体感して、“楽しい思い出”をつくるための整備に活かす。それがこだわりだと熊倉は話す。そのために、管理運営パートナーとして協力を得ているボランティアたちとも積極的に交流しているという。
「バラやハーブなどの草花に関する深い知識を持つ方や、パークの魅力を知り尽くすアテンダントガイドの方など、公園は様々なプロフェッショナルの方々に協力を得て運営されています。これからも幅広い知識を学ばせていただきたいと思っています」(熊倉)

03愛される公園づくりで、人々の人生を豊かにしたい

開園から30年以上の歴史を持ち、今や「茨城県民の誇り」として名が挙がることも多いひたち海浜公園。 地域住民とともに歩んできたこの公園で、“茨城県のアイデンティティ”を表現したい――。その想いで『森の広場』における桜の植樹計画に携わったのは、入局2年目の新人・小森だ。
「樹木エリアに桜を楽しめるスポットを造る計画が持ち上がったとき、茨城の方々に思い入れを持っていただける場所にしたいと思いました。だから、全国どこでも楽しめるソメイヨシノではなく、茨城県ゆかりの山桜を植えたかったんです」(小森)
小森は自ら“高峯の山桜”で知られる茨城県桜川市に足を運び、自治体の有識者に指導を仰いだ。今、樹木エリアに植えられている山桜は、桜川市から譲り受けたものだ。
「桜川市の方々からは、『茨城と言ったらひたち海浜公園。県のゆかりの山桜を植えていただけて嬉しい』と声をかけていただきました。山桜はまだこれから大きくなるところですが、花をつけたらぜひ見に来ていただきたいです」(小森)

キャリアや役割がそれぞれ異なる3人だが、共通するのは「ひたち海浜公園を、何世代にもわたって楽しめる公園にしたい」という想いだ。まだ公園として未完成なエリアも多いことに加え、近年の来場者数増加に伴う安全対策など、取組むべき事柄は尽きない。
「小中学校の遠足需要に応えた“学びの場”としての公園づくりにも力を入れられないか……なんてことも考えています。まさに、“やりたいことが多すぎて計画が追い付かない”といった状態です」(稲沢)
公園という「場」が“心のインフラ”として人々の生活にどのような彩りを加えるのか。ひたち海浜公園を舞台に、これからも関東地方整備局の挑戦は続く。

稲沢指導官の「シゴトブリ」

熊倉 菜々美・小森 安葉(国営常陸海浜公園事務所)

「1を聞いたら10答えてくれる」というほど、頼りになる存在です。ひたち海浜公園のことを何でも知っていて、まさに“生き字引”。工務課長と仲良しで、2人で話している姿にいつも和ませていただいています。

熊倉さんの「シゴトブリ」

稲沢 太志(国営常陸海浜公園事務所)

勉強熱心で、成長を見ていてとても頼もしく思っています。道路の仕事から公園に異動していて、勝手が異なる業務も多かったと思いますが、公園の仕事は自分の「やりたい」という気持ちも大切です。臆せず、積極的にチャレンジしてほしいです。

小森さんの「シゴトブリ」

稲沢 太志(国営常陸海浜公園事務所)

まだ社会人になって2年目ということもあって、色々なことをグングン吸収しているところだと思います。これから様々な現場で働く機会があると思いますが、「公園のプロフェッショナル」に成長してほしいです。

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