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記者発表資料

2021年07月01日

  • 令和2年 関東地方一級河川の水質現況について

    関東地方整備局
    河川部

     関東地方の一級河川8水系48河川(国土交通省管理区間)において、令和2年に実施した水質調査の結果をとりまとめましたのでお知らせします。
    1.【水質調査】
    (1)関東地方の環境基準の満足状況
     ◆BOD・COD(生活環境項目)でみた水質では、85パーセントで環境基準を満足
     ・令和2年は、一級河川(ダム湖・湖沼を含む)で、有機汚濁の代表的な指標であるBOD値又はCOD値が環境基準を満足した調査地点は167地点中142地点で、全体の85パーセント。令和元年と比較すると増加したが、近年10ヶ年では横ばい傾向。
     ◆久慈川水系、那珂川水系、多摩川水系、鶴見川水系、相模川水系、富士川水系の6水系で、全地点が環境基準を満足
    (2)水質の改善状況
     ◆過去10年間のBOD値でみた水質の改善状況は、利根川水系利根運河の「運河(合流前)」・「運河橋」、荒川水系荒川の「笹目橋」で大きく改善
    ・水質の改善状況に関し、過去10年間のBOD値の改善幅でみると、運河(合流前)(利根川水系利根運河)で2.6mg/L(関東1位、全国3位の改善幅)、笹目橋(荒川水系荒川)で2.0mg/L、運河橋(利根川水系利根運河)で1.9mg/Lの改善。
    (3)人の健康の保護に関する環境基準の満足状況
     ◆健康項目(カドミウム等)でみた水質では、全地点・全項目で環境基準を満足
    2.【新しい水質指標による調査】
     ・令和2年は、小中高生から、延べ47人の参加を得て、協働により調査を実施。
     ・『人と河川の豊かなふれあいの確保』の視点においてはAランク(顔を川の水につけやすい)の地点が45地点中8地点で18パーセント、『豊かな生態系の確保』の視点においてはAランク(生物の生息・成育・繁殖環境として非常に良好)の地点が27地点中10地点で37パーセント、『利用しやすい水質の確保』の視点においてはAランク(より利用しやすい)の地点が24地点中11地点で46パーセント。
    3.【水生生物による水質の簡易調査】
     ・令和2年は、小中高生や一般市民から延べ137人の参加を得て、7水系8河川17地点で調査を実施。・判定内容が「I(きれいな水)」「II(ややきれいな水)」の比較的きれいであった地点は17地点、全体の100パーセント。
    4.【ダイオキシン類に関する実態調査】
     ・令和2年度は、水質28地点、底質25地点でダイオキシン類の調査を実施し、水質の3地点で環境基準を超過。底質はすべての地点で環境基準を満足。
    5.【水質事故の状況】
     ・令和2年は、管内での水質事故の通報件数は183件で、令和元年よりも29件減少。
     ・原因物質別では、重油・軽油等の油の流出による事故が件数全体の67パーセントを占める。

    ◎関東地方整備局『河川の水質』について、詳しくは関東地方整備局ホームページをご覧ください
     https://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000148.html

  • 別紙・参考資料

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