2020年07月22日
関東地方整備局
河川部
砂防関係工事は中山間地での施工が多く、施工条件が厳しい現場が多いことなどから、これまでも現場状況に応じて適切な設計・積算の実施に努めているところです。
今回公告する「R2内河内第五砂防堰堤工事」では、より砂防工事の現場実態や施工条件等を反映した積算が行えるよう見積活用方式の採用、時間的制約を受ける場合の労務費補正、労働者確保に要する間接費の設計変更等を実施するとともに「監理技術者育成交代モデル工事」に取り組みます。
(1)「時間的制約を受ける公共土木工事の積算」
本工事は山間地での施工となるため、現場事務所等から施工現場までの移動等で作業時間に制約を受ける事が懸念されます。このため作業時間に制約を受ける対象工種について、その妥当性を検証のうえ、労務費に補正割増を乗じて実績変更する「時間的制約を受ける公共土木工事の積算」を適用します。
(2)「地域外からの労働者確保に要する間接費の設計変更」
本工事は山間地での施工となるため、地域内の労働者が不足することが懸念されます。このため地域外からの労働者確保に必要な宿泊費や労働者の赴任手当などの対象項目について、その妥当性を検証のうえ、実績変更する「地域外からの労働者確保に要する間接費の設計変更」を試行します。
(3)「監理技術者育成交代モデル工事」
本工事は山間地での施工となるため、経験技術者の不足が懸念されます。このため豊富な工事経験のある技術者が、同種工事の経験のない技術者を指導・監督することで育成し、育成した技術者と主任(監理)技術者が交代することができる「監理技術者育成交代モデル工事」を試行します。
(4)「見積活用方式」
本工事は入札参加者から見積の提出を求め、その価格の妥当性を検証のうえ、予定価格に反映する「見積活用方式」を試行します。見積もりを求める工種は、標準的な積算と乖離が生じることが予想される工種より選定しています。