国土交通大臣
石原伸晃殿
青梅街道インターチェンジ建設反対の会
拝啓
国土交通大臣
石原伸晃殿
この度は国土交通大臣のご就任おめでとうございます。
行政改革に情熱をかたむけ、取り組まれていらした、あなた様を陰ながら応援しておりました。
そこには、この国のリーダーとなる片鱗を感じておりました。
この度国土交通大臣になられ、一層の改革を断行されますよう切望致しております。
さっそくですが、国と都の道路計画の中に東京外郭環状道路があり、その後、追加工事計画として、青梅街道インターチェンジ建設が発案されました。
大深度(シールド工法)による東京外郭環状道路の建設は環境の破壊を最小限に留めて実行出来ると聞かされていますが、しかし、地表よりの工事が必要な青梅街道インターチェンジの建設は170軒以上もの家屋の立ち退きを予定されていると言われている場所に隣接する既存している、杉並区立桃井第四小学校の一部をも、けずりながらの工事と聞き非常に驚愕している次第です。
桃井第四小学校の学童たちに、大変な危険を強い、教育と生活面に悪影響を及ぼしてまで、又、その工事による地下水脈の切断により、都立善福寺公園の池の枯渇と生植物の滅亡の危険を招いてまで、青梅街道インターチェンジは必要なのかと疑問に思うのです。
善福寺一帯は、ご存知のように、東京でも屈指の緑と自然の豊かな風致地区です。
今、世界中が自然を大切に守ろうと声を上げているのに、このかけがえのない自然の宝庫の善福寺一帯を破壊してしまったら、何の意味もなく、その自然を元に戻すには、何百年もかかってしまいます。聞くところによりますと当初の東京外郭環状道路は早く、安くをモットーに立案され、インターチェンジは考えられていなかったようです。
是非、その原点にもどして下さり、区民が大切にしている、教育、生活、自然環境を守るため、どうか、青梅街道インターチェンジ建設だけは、やめて下さいますようお願い申し上げます。
この三、〇九一名の署名は、あなた様にとってはわずかな数かもしれませんが、二、三人で一軒一軒歩いて集めた署名です。
そして、この陰には数倍もの住民の悲願の声があることを、お心にお留め下されば幸いに存じます。今、善福寺の街の中には、同封にある、別紙のプレートが至る所に祈るようにかかっています。
あなた様の将来に消すことの出来ない汚点を残さない様、重ねてお願いと期待を申し上げます。
何卒、ご自愛の程、増々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
敬具
石原伸晃国土交通大臣殿
青梅街道インターチェンジ建設反対の会