東京外かく環状道路の計画のたたき台について。(意見)
標記の件につきまして、利用者、居住者の一人として、下記の通りの意見を述べたいと思いますので、ご聴取下さいます様お願い致します。
1.外環の必要性について
現在の財政状況、道路公団の民営化問題等を含めまして、「首都圏3環状道路」の必要性はないと判断されます。しかし、「9放射」の高遠道路間のアクセスをよくするため、また、都心部への通過交通の流入防止には、外環か、中央環状のどちらかが必要と思われます。東京都側の関越道から東名高遠間が未整備であり、その他の高速道は何らかの形で開通しています。
2.整備費用と整備効果について
必要性を住民、利用者に問うと、「必要」という答えが返ってくるが、公共工事の無駄や財政赤字の垂れ流しから、外環の採算性、費用対効果の検討が大切だと思われます。
例えば、「東京湾アクアライン」「本四架橋」等は、必要ではあるが、採算料金が高いため「造った道路」は、全然予想を下回った見込み違いの不採算道路になり、この様な「二の舞」になって欲しくない。
高架構造と地下構造の総工費の試算の対比は、造る前に情報を共有化して、通行料金が納得のいくような構造にして欲しい。
ただ必要だから造ることは、やめて欲しい。35年間も放置されたのは、行政の責任も問われますが、その間「環八」も整備されて、時間短縮に努めています。
特に「井荻トンネル」の開通後は、充分渋滞解消につながっています。
さらにいえば、「環八」での駐停車の禁止を厳しく取り締まったり、平面交差を解消したりして、工夫すれば税金の無駄使いもなくなります。
明治以来の交通体系が、鉄道主体で、全国津々浦々まで整備されたが、モータリゼーションのお蔭で交通主体が自動車、航空機に変わっていき、不採算の鉄道が廃線に追い込まれていった。赤字により「国鉄」も解体に追い込まれた。それと同じように、少子高齢化で、10年単位では、車は少なくなっていく方向にあり、将来のためには、「際限のない道路建設」に歯止めをかけて欲しいと望んでいます。
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