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要望書で頂いたご意見(H13年10月1日〜H14年3月末)

東京外かく環状道路についての要望
東京外かく環状道路の整備に関連する要望
東京外かく環状道路計画に関する要望書
外環検討方法についての要望書

ご意見

東京外かく環状道路についての要望

練馬区議会外かく環状道路建設促進議員連盟

東京外かく環状道路は、首都圏の交通渋滞や環境を改善し、首都圏の高速道路ネットワークの形成に必要不可欠な道路であることから、早期整備を進めなければなりません。
東京都議会においても、平成十三年九月二十八日に東京都議会外かく環状道路建設促進議員連盟を結成し、現地視察及び地元住民との対話、区市議会への働きかけなど、その整備に向け促進運動を展開しているところであります。
一方、地元では、昭和四十一年の都市計画決定以来、三十五年間、都市計画法に基づく私権制限を受けており、生活設計が出来ない状態が続いております。ついては、地元住民の生活再建に対する選択肢の拡大や東京外かく環状道路の早期整備につながる制度として、左記事項を要望致しますので、宜しくお願い申し上げます。

一.地元住民が希望した場合、事業認可前でも土地の買取りができるよう買取請求特別措置制度を創設すること。

二.買取請求措置により土地を公用地として譲渡する場合、土地の権利者に対して、譲渡所得の特別控除など税制上の優遇措置を適用すること。また、相続税等の納税猶予の摘要を受けている農地を譲渡するときは、相続税に係る利子税の納付を免除すること。

東京外かく環状道路の整備に関連する要望

練馬区議会外かく環状道路建設促進議員連盟

厳冬の候、貴職におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
また、平素より、練馬区のまちづくりに対し格別のご高配を賜り厚くお礼を申し上げます。
さて、東京外かく環状道路は、練馬区にとりましても、都市計画道路のネットワークを形成するとともに、区内の通過車両を減少させ、交通渋滞の解消、大気汚染等の環境改善を図るうえで、早期整備が望まれる重要な道路と認識しております。
このため、昨年11月2日に練馬区議会外かく環状道路建設促進議員連盟を結成し、その整備促進のための活動を展開しているところであります。
外かんは、練馬区のまちづくりに対して大きな関わりを持つ事業であることから、今後の事業化手続きを円滑に進め、環境にも配慮した外かんの整備促進を図るためには、その整備に先立ち、地元区として必要な調査や道路整備などをあらかじめ行っておくことが重要と考えております。
しかしながら、外かんが国の事業であることや、区の厳しい財政事情を考慮すると、これらの調査や道路整備等について練馬区負担で実施することは極めて厳しい状況にあると考えられます。
したがって、東京外かく環状道路の整備促進もさることながら、練馬区が進める別紙の調査等につきましても、費用や実施の面において、東京都からの特段のお力添えをいただきたくお願いするものであります。

1.外かんの整備に関達した調査の実施、
(1)外かんを含む都市基盤整備と局地的豪雨などの特異的気象との関連性について関心が高まっている。住民が抱える懸念に早期に対応するため、次の調査を実施する。
@都市基盤整備と広域的環境との関連性についての調査
(2)地上部の利用形態や周辺のまちづくりのあり方など、区民生活に直結する身近な課題については、外かんの都市計画変更までに朋らかにすべきである。このため、次の調査を実施する。
@外かんの上部利用についての調査
A上石神井駅周辺まちづくり調査
B外かん関連街路の整備についての調査

2.外かん大泉IC周辺の道路整備
既に供用済みの大泉周辺で発生している交通渋滞を解消し、周辺環境を改善するため、以下の通り大泉1Cへのアクセス道路を整備する必要がある。
東京都が整備すべき路線については、その早期整備を要望する。また、区道については、事業路線の国庫補助採択および区単独費の解消を要望する。
(1)東京都への要請路線
@放射7号線
A補助230号線
B補助156号線
(2)区が整備する路線
@主要区道56号線
A主要区道57号線
B主要区道61号線
C22-101号線

3.外かん周辺の教育環境の改善
外かん整備に先立ち、既に供用済みの区間に隣接する小中学校の教育環境を改善する目的で、校舎の防音工事および空調工事等を行う必要がある。
このことは、今後、外かんの事業化手続きを進める際のPTA関係者の理解と協力を得るためにも重要な意味を持つと認識している。
これらの工事等に要する経費の負担について要望する。
(対象校)
大泉第一小、大泉北小、大泉北中、三原台中

東京外かく環状道路計画に関する要望書

世田谷区議会外かく環状道路建設促進議員連盟

日頃、首都圏の都市基盤整備にご尽力いただき有り難うございます。
貴局におかれては、首都圏の都市再生に向けた、さまざまなプロジェクトに取り組まれておりますが、このことは地域の活性化を図る面からも、私達は、強く期待しているところです。なかでも、東京外環道をはじめとする三環状の整備は、東京の道路交通網形成を図るためには、重要で不可欠な施策であると考えています。
今般、世田谷区議会議員有志で「世田谷区議会東京外かく環状道路建設促進議員連盟」を結成したところです。これもひとえに世田谷と東京の未来に責任を有する立場から出でたものであります。
東京外かく環状道路(関越道〜東名高速)の計画につきまして、昨年四月「たたき台」が示されましたが、東京外環道の早期実現に向けた声が広範な都民・区民の間に広がりつつあります。また一方で、周辺環境の保全などを求める声も強いものがあります。
これらの状況に鑑み、貴職におかれましては、次の点に格別の配慮をされますよう要望します。

一、PIプロセスにおける時間管理を明確に示されたうえでPIを進められたい。

二、自然環境などにかかわる事前調査を行いその保全策を具体計画に反映されたい。

三、世田谷通りインターチェンジを整備するとした場合、周辺の交通等がどのようになるかの予測を早急に示されたい。

外環検討方法についての要望書

喜多見ポンポコ会議

日頃は国政にご尽力いただきありがとうございます。
これまで国土交通省・東京都は、東京外郭環状道路(外環)の計画を検討する方法について、Public Involvement(PI)方式で行なう、と述べてこられ、昨年8月には一部の住民団体との会合で「外環PI協議会」(仮称)を提案して準備会を重ね、9〜10月に行われた国土交通省の「道路計画合意形成研究会」の提言を受け、12月には「東京環状道路有識者委員会」を発足されました。
我が国の道路事業は、計画の構想段階の手続きが未だ確立されていない状況にありますので、これまでの反省から、このような検討が行なわれるようになった点は大変評価できます。
しかし国土交通省・東京都の進め方を見ておりますと、残念ながらPIとは程遠い印象を受けます。そこで私達は外環の検討方法につきまして下記のように要望いたします。


(1)人々が何を求めているのか知る必要があります
国土交通省・東京都の「外環は必要」「外環ができるとこのように効果がある」といっただけの主張は、昭和41年に突然都市計画決定された時の状況と変わりません。PIとは本来、人々が求めているものを聞き、可能性や問題点を探り、人々と対話しながら進めていくべきものです。外環についていえば、30数年の間に社会情勢も環境も変化しているのですから、「東京の交通事情の本当は何が問題なのか?」「人々は何を求めているのか?」を改めて知る必要があります。
例えば、@東京23区の4分の3は大気汚染の環境基準を達成できていません。幹線道路沿道では騒音・振動も深刻です。道路公害被害者の方々は何を求めているのでしょうか?A厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が1月に発表した将来推計人口によると2050年に65歳以上の高齢者は35.7%になると予測しています。高齢者はどのような交通体系を望むのでしょうか?Bトラック業界や物流業界ではどのような物流のあり方を望んでいるのでしょうか?C環七・環八沿道の住民は何を望んでいるのでしょうか?D京都議定書は、日本が二酸化炭素(CO2)をはじめとした温室効果ガスを2008〜2012年までに1990年比で6%減らすことを求めています。
しかし運輸部門のCO2は1999年実績で23.0%増加しています。地球温暖化防止に取り組む市民団体はどのような交通体系が望ましいと考えているのでしょうか?
ただし、事業者への不信感がぬぐいきれない現状を考えると、これらについて人々に聞く際には国土交通省・東京都だけでなく外環沿道の住民と一緒に聞くといった工夫が必要です。

(2)地域住民に分かるように説明し、地域毎の事情を聞いてください
(1)の過程を踏み、外環のような道路が必要ということになった際には、地域の状況を知り、このような道路を建設することが妥当か否かを検討する必要があります。
平成9年9月東京都都市計画局『東京外かく環状道路及びその周辺地域のまちづくりに関する調査報告書』には、「農住混在地では、外かん整備に併せて面的な基盤整備を推進する」「東名JCT整備を契機にした一体的な面的整備を推進し、大規模公園等の整備による防災拠点の機能を確保」「世田谷通りの拡幅(4車線化)」「世田谷通りに平行する新規都市計画道路の導入」などが書かれており、街全体を大きく変える計画ですから、関係地域住民全てに知らせる必要があります。具体的には、外環によってどの家が立ち退かなくてはいけないのか、街や自然はどのように変わらざるを得ないのか、地域の交通はどのように変化するのかといったことについて、地図や模型などを利用して誰でも分かるように説明し、地域ごとの固有の事情を聞いてください。
そしてこうしたことは、特別にどこか遠方に出掛けていかなくても、駅、図書館、地区会館、商店、出張所、自治体の掲示板などで多くの人々の目に留まるようにし、同時に意見を入れる箱を設置するといった工夫をしてください。

(3)早い段階から環境影響調査を行ってください
外環は、住宅密集地や石神井公園、善福寺公園、玉川上水、国分寺崖線、野川などの貴重な自然が残された場所に計画されています。環境団体や自然保護団体などの意見を聞き、生活環境や自然環境に与える影響について、早い段階から環境影響調査を行なってください。

(4)改めて問い掛けてください
そして改めて人々に、「誰が何を期待し、何を問題としているか、費用はいくら掛かり、公害はどのようになり、街や自然はどのように変化し、地球環境にとってはどのように影響し・・それでもこの道路が必要か?」と問い掛け、様々な方法を使って人々が対話する場を作ってください。

(5)積極的に情報を公開してください
PIの前提となるのは積極的な情報公開です。行政が作成した報告書、関連する情報は、地域の図書館などで、休日や夜間にも閲覧・複写・貸出ができるようにしてください。

(6)慌てず丁寧に進めてください
つい最近初めて知ったという住民も多く、また、大規模な幹線道路についてのPIは我が国初の試みですから、行政と市民が共に学びながらより良いと思われる方法を検討し、各段階ごとに人々が理解する時間を取り、慌てず丁寧に進めてください。

(7)外環をきっかけに行政と市民がより良い関係になっていくことを期待します
行政の役割は、ただ「外環は必要だ」と言うことではなく、問題や期待を探し、人々に伝え、人々が考える場を作ることだと考えます。外環をきっかけに行政と市民のあり方がより良い関係になっていくことを期待します。
以上



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