洪水は、雨が川に流れ込み、普段よりも川の水位が上がり流量が増える状態になるもの。つまり洪水予測には、降雨量を素早く確実に知ることが必要です。大河川のように雨が降ってから下流部へ流れるまで時間のゆとりがあるものは、実際に観測された降雨量を参考にしてから洪水を予測します。しかし中川や綾瀬川などの都市河川では、雨が降ってから洪水になるまでの時間がわずかであり、降った雨の量ではなく、これから降る雨の量の予測がなによりも必要とされていますが、予測自体が未だ難しく、レーダや衛星を利用した精度の高い洪水予測の確立が望まれています。