川の利用案内
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イネ科植物の花粉対策(現在、イネ科花粉対策は除草回数の見直しにより行っておりません。)
江戸川堤防に生育するイネ科植物の花粉対策の手引き作成
~「ネズミホソムギ」の花粉の飛散を防止します~
江戸川河川事務所では、江戸川沿川の小中学校においてイネ科植物による花粉症の被害が発生したことを受けて、対策のための手引き書を作成しました。
河川堤防は法面保護の目的で築堤時においてはノシバが植栽されていますが、その後の植物の遷移や周辺から様々な植物が侵入することにより、徐々に変化しており、現在の江戸川堤防においては、ネズミホソムギを中心とする寒地型の外来牧草類が広く分布するようになってきています。また、このネズミホソムギは春季に、その花粉により強いアレルギー症状を引き起こす植物として知られています。
日本における花粉症はスギによるものが中心であり、これまでネズミホソムギを含む「イネ科花粉症」については、その存在は知られていたものの、あまり研究が進んでいなかったことから江戸川河川事務所では、これらの状況を踏まえ平成15年3月に「堤防植生花粉対策調査検討委員会」を設置し、平成18年12月まで江戸川をモデルとしたイネ科花粉飛散状況の実態把握及び対策方法の検討を行ってきました。
本手引きは、上記の検討成果を踏まえ、江戸川において花粉症被害を抑制するための、適切な管理手法(除草回数及び時期)や、花粉症被害抑制のための広報について整理したものであり、河川管理等でイネ科花粉対策を行う場合において参考となるものです。ネズミホソムギ(植物体)
ネズミホソムギの花と花粉(粒径:40~42μm)