平成22年度「手づくり郷土賞(国土交通大臣表彰)」で、関東地方整備局管内では一般部門3件が選定されました。
手づくり郷土賞選定委員会が開催され、25件(一般部門22件、大賞部門3件)が選定されました。 このうち関東地方整備局管内では、一般部門3件が選定されました。
「大戸源流森の会」は、公園の暫定的な管理運営を東京都とボランティアとの協 働で行う「プレパーク事業」を平成15年から大戸緑地で実施しています。
公園内での維持管理活動に加え、道標・ベンチ設置等の施設整備も実施しており、毎年約30回、延べ参加人数は400名を越えています。本格開園する前から地元を中心とした都民の力で管理運営した事例はなく、また、地元の人達が昔から行っている里地・里山の管理手法を取り入れ、地域に密着した活動を行っています。さらに、地元の小中学校の総合学習・PTA行事の協力を実施し、地域の教育普及活動にも力を入れています。
受賞団体:大戸源流森の会/東京都西部公園緑地事務所
以前は不法投棄の絶えなかった相模川河川敷において、平成9年に3万平方メートル の「馬入・光と風の花づつみ(花畑)」が整備されました。「馬入花の会」では整備後から継続的に草刈や花の手入れを行っているほか、地元企業や自治会がボランティア参加する際の受け皿となっており、花畑は緑化活動・環境学習の場として多く活用されています。平成16年から春と秋に実施している恒例の花の摘み取りイベントは県外からの来場者も多く、約9千人が訪れます。これらの活動の他、隣接して馬入ふれあい公園や馬入水辺の楽校が整備されたことで、花畑一体は地域住民の憩いの場となっています。
受賞団体:馬入花畑の会/平塚市
「柳町まちづくり協議会」では建物修景や石畳・景観水路の復元等により歴史的な街並みを取り戻した上田市柳町において、柳町夏祭り、寺小屋、落語など街並みを生かした様々なイベントを企画実施する他、近隣の上田城址を含めた観光客の回遊性を高めるための案内設置を行ってきました。これにより、地元大学生グループによるHP立ち上げによる町の魅力発信の開始や、協議会が発足した平成4年以降、新たに9店舗が開店する等、町が活性化しています。本協議会では空き家等の解消に注力するため、本年より「柳町まちづくり会社」を設立し、更なる街の活性化への活動も進めています。
受賞団体:柳町まちづくり協議会/上田市