2 発生源
浮遊粒子状物質の発生源は多種多様です。
自然界に由来するものとしては、風により地表から舞い上がった細かな土壌粒子(代表的なものとしては、春先に中国大陸から風で運ばれてくる黄砂)、火山の噴火により上空に吹き上げられた火山灰、海水が蒸発したあとに残る海塩粒子などがあります。
人工的なものとしては、工場や事業場、自動車、船などで使われる燃料などが燃焼する過程で発生する(「すす」など)ほか、自動車が道路を走行することでアスファルトやタイヤのゴムかすなど(道路粉じん)が発生します。
工場などで発生する浮遊粒子状物質は煙突などで上空の高い場所に排出されることが義務付けられていますが、自動車由来の浮遊粒子状物質は生活空間の近くに留まってしまうため、健康に与える影響も大きいとされています。 |