2 発生源
大気汚染物質としての二酸化窒素が発生する過程には2種類あります。
高温でものが燃えると、空気中に含まれる窒素(N2)と酸素(O2)が結合して一酸化窒素となり、さらに太陽の光のエネルギーなどを受けると空気中の酸素と結合して二酸化窒素に変化します。
また、石油などの燃料中には窒素を含む有機化合物が若干含まれています。これらを燃やすとやはり一酸化窒素が発生し、空気中の酸素と結合して二酸化窒素になります。
このため、工場のボイラ(重油、都市ガス等)、自動車のエンジン(ガソリン、軽油等)、家庭のコンロやストーブ(都市ガス、プロパンガス、灯油等)など、燃料を燃やしているものは全て二酸化窒素の発生源になります。
燃焼温度が高温になったり燃料に含まれる窒素が多くなると二酸化窒素の発生量も多くなります。 |