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    ■湾岸地域の交通課題(渋滞)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇湾岸地域では広範囲にわたり、京葉道路や国道14号、357号、などでは県平均の1.7倍以上の渋滞損失時間が発生。
     〇特に、国道357号(船橋市、千葉市(美浜区~中央区))に渋滞損失時間20万人時間/年・km以上区間が連坦。


    ■湾岸地域の交通課題(事故)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇湾岸地域の死傷事故件数は多く、国道の死傷事故率は千葉県一般道平均事故率(40.3件/億台キロ)以上の区間が多い。
     〇特に、国道14号は、千葉県一般道平均の4倍以上の区間が本八幡駅前交差点~(仮称)船橋競馬場前駅東交差点間で連坦し、最も死傷事故率が高い区間は千葉県一般道平均の約45倍。


    ■湾岸地域の交通課題(医療)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇湾岸地域の救急搬送人員は千葉県内の44%を占めており、千葉県内の救急搬送人員ランキング上位5位以内に湾岸地域の3市(千葉市、船橋市、市川市)がランクイン。
     〇市川市や習志野市、幕張周辺、市原市は、10分圏域の二次医療機関が少なく、選択肢数に格差がある。


    ■湾岸地域の交通課題(防災)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇湾岸地域の沿岸部は、想定し得る最大規模の高潮による氾濫が発生した場合の浸水想定において、広域にわたり 5m以上の浸水が想定される。(市川市~習志野市:約5m、千葉市~市原市:10m以上)
     〇近年、大型化する台風やゲリラ豪雨などの災害時において、広域道路ネットワークを多重化することで、災害時の避難経路や緊急物資輸送経路の強化が必要。   


    ■湾岸地域の社会・地域経済課題(物流の円滑化)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇湾岸地域は千葉県全体の事業所数の約39%、従業者数の約45%を占めており、各種企業活動が盛んなエリア。
     〇京葉臨海工業地帯は、全国シェア1位である千葉県の製造業(石油製品・石炭製品製造業、化学工業)の産業基盤が集積し、不可欠な素材やエネルギーの供給拠点、物流拠点として千葉県の経済の要となっている。
     〇湾岸地域から出荷される「石油製品・石炭製品」、「化学工業」は、千葉県内のほか、首都圏(東京都、茨城県等)や国内工場に広域輸送されており、その経路となる湾岸地域の交通機能の適正化による輸送効率の向上が必要。


    ■湾岸地域の社会・地域経済課題(港湾アクセス)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇東京港・千葉港は全国でも有数の取扱貨物量および貿易額を誇る港湾であり、各地方へ輸送するが、その中でも千葉県、埼玉県、東京都への輸送が各々約20%を占める。その取扱品目は、化学工業品、鉱産品が多くを占める。
     〇千葉港のコンテナ取扱量はコロナ禍で若干減少したものの、平成19年~令和4年で約31%増加している。。
       〇千葉港では港湾機能の高度化が進められ、取扱貨物量の増加が予測されている。今後、取扱貨物量の増加に伴い周辺道路への交通需要の増大による千葉港へのアクセス性の低下が懸念される。


    ■湾岸地域の社会・地域経済課題(生活環境)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇湾岸地域の幹線道路では広範囲にわたり、渋滞が発生している。
     〇湾岸地域の市内中心部の生活道路に幹線道路の渋滞を避けた車が流入している。
       〇湾岸地域では死傷事故が多く発生しており、そのうち生活道路で発生する事故は、全体の約6割を占める。
       〇道路の規格や機能に合致した適正な交通分担を図られておらず、安全で快適であるべき住環境を阻害。


    ■湾岸地域の配慮事項について(自然環境)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇浦安市から習志野市の東京湾沿いに広がる三番瀬のほか、谷津干潟等豊かな自然環境が形成されている。
     〇ルートや構造検討にあたっては、これらの自然環境への配慮が必要。


    ■湾岸地域の配慮事項について(景観)(新湾岸道路 第1回 有識者委員会資料(令和6年8月2日)より引用)


     〇湾岸地域の景観は、海側は「海への眺望景観の保全」、陸側は「広大な田園景観の保全」や「まとまりのある街並み景観の形成」等が景観形成の方向性として定められ、ふなばし三番瀬海浜公園や茜浜緑道は、関東の富士見百景に登録されている。
     〇ルートや構造検討にあたっては、これらの景観への配慮が必要。


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