事務所の取組み
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維持・管理
荒川緑肥
荒川上流河川事務所では、河川の安全や環境を守るために春から秋にかけて堤防の除草を行っております。
環境への負荷の軽減や刈草の有効利用を目的とした「緑のリサイクル」の推進として刈草の堆肥化を行っています。※令和3年度の募集は締め切りました。
★応募要項はコチラ★ [PDF:318KB]
(参考)昨年度の成分含有量 [PDF:26KB]
●お詫びとお願い
本年度の募集に際し、緑肥製作量に対して2倍近いご応募をいただきました。
つきましては可能な限り多くの方々にお渡しするため、下記のとおり数量調整を実施します。
誠に申し訳ありませんが、ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。
・配布量の上限を1,000kgとし、それ以下のお申し込みについても適宜調整いたします。
(ご家族等で同一住所から複数のお申し込みがあった方については合計1,000kg。
調整後の配布量については整理券にてご確認ください。
また東松山ヤードについては工事車両が入退場経路を通行中のため、事故防止の観点から経路を指定させていただきます。
下記の資料をご確認のうえ、当日は案内看板および誘導員の指示に従って通行をお願いいたします。
(東松山ヤード)堆肥受取時の入退場経路[PDF:149KB]
誕生までの経緯
国土交通省では河川等の公共施設における緑地の管理によって発生する刈草等を有効活用するための施策として、平成6年7月に策定した“緑の政策大綱”や平成8年度から5ヶ年実施された“緑の推進五箇年計画”等、緑の保全、創出、活用に向けた展開を図ってきました。
河川敷はもちろんのこと、街路樹や公園等から発生する剪定枝や刈草等の植物発生材を、堆肥として再利用する試みが全国各地で行われてきています。
当事務所でも「緑のリサイクル事業」の一環として、平成7~9年にかけて堤防の刈草による堆肥化実験を行い、平成9年12月にこの堆肥を「荒川緑肥」と命名して埼玉県に届出をしました。製造方法
(1)除草
堤防の草を刈ります。(5月頃)
(2)破砕
刈草を3cmを目安に細かく切ります。
(3)仕込み
細かくした草に水を加えて発酵準備を整えます。
時間の経過とともに発酵が始まります。時間の経過とともに温度が変化し、この発酵温度が堆肥の完成を大きく左右します。発酵状態を把握するため、仕込みから完成までの期間を通して、仕込み後30日間は毎日、その後完成まで1週間に1回、温度を測定します。発酵温度の最高値はおよそ75度まで達します。
(4)切返し
発酵を均一にするため、仕込みから2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後を目安にかき混ぜます。空気の流れが良くなり、微生物の活動が活発化し、さらに発酵が進みます。
(5)仕上げ
完成した堆肥は粒の大きさを揃え、また、ゴミなどを取り除くため、ふるいにかけます。家庭での利用方法
荒川緑肥は、家庭菜園や園芸用に利用できます。