

目的
イワナは、旧栗山村(現日光市)の村魚であり、「幻の魚」と呼ばれるほど神秘性に富んでいます。また、渓流のきれいな水の象徴であることから、自然豊かで水のきれいな湯西川を象徴する魚です。
湯西川ダム工事事務所では、湯西川ダム建設に伴い移転をしていただく住民の皆様の生活再建を念頭においた地域振興活動のひとつとして、また、自然豊かな湯西川の象徴であるイワナを増殖させるために発眼卵の放流を実施しています。
実施内容
一般的に、イワナなど魚類を増殖するための方法として以下の方法があります。
1)生息環境(水量、餌生物、瀬と淵、産卵床、越冬場所)の保全
2)適正な漁業管理(漁獲制限など)
3)自然繁殖だけでなく、放流(成魚放流、稚魚放流、発眼卵放流)の実施
次の点に着目し、増殖方法はこのうち発眼卵放流としました。
・成魚放流や稚魚放流は、地元漁業組合が実施していること
・安価で、運搬が容易であること
・発眼卵を放流することで、自然環境に適応した魚として育つこと
実施方法は次のとおりです。
1)12月18日に発眼卵をボックスに入れ湯西川へ流入する沢に設置した
2)設置したボックスを、ふ化した後(3月)に回収し、ふ化の状況を確認する
実施結果
発眼卵放流は平成3年度から実施しており、近年では湯西川へ流入する沢に1万粒の放流を行い、その(※)ふ化率は9割以上となっています。
(※)ふ化率は、卵を川に設置したときに使用した箱の中で、卵のまま死んでしまった死卵数から算出。

発眼卵放流状況 |

ふ化した稚魚 |