第2節
−−−−−−−−

東海道五十三対 神奈川の駅浦島づか 
豊国 
横浜市歴史博物館蔵
浮世絵

女性の着物や手拭いの模様に亀がデザインされている。浦島伝説との関係で描かれたと理解される。

東海道一ト眼千両 神奈川浦島太郎 
国周 
横浜市歴史博物館蔵
浮世絵

台町の茶屋と横浜を背景にして、釣り竿を持った浦島太郎が描かれている。



写真Bオランダ領事館跡

現在、神奈川通東公園となっている場所に昭和40年(1965)まで長延寺があった。この寺が、横浜開港当時にはオランダ領事館にあてられていた。この辺りは神奈川宿の江戸側の入り口にもあたり、「神奈川宿歴史の道」の起点でもある




写真C熊野神社

古くは権現山にあったが、江戸時代に金蔵院の境内に移され、明治初めの神仏分離令によって金蔵院から分かれた。








写真

F成仏寺

横浜開港当時、アメリカ人宣教師の宿舎にあてられた。ヘボンは本堂に住んでいたといわれる。

 奈川新町駅の海側には、長延寺(ちょうえんじ)に置かれたオランダ領事館跡が公園となっている。ここから近年整備された「神奈川宿歴史の道」にしたがい、仲木戸(なかきど)駅を右手に見ながら進むと、右に金蔵院(こんぞういん)、左に熊野神社があり、その先に神奈川地区センターがある。ここには高札場(こうさつば)が復元されている。

   写真

D高札場

高札場は神奈川県警察署西側付近にあったが、神奈川地区センター前に復元したもの。








 さらにローマ字で有名なヘボンの宿舎であった成仏寺(じょうぶつじ)の前を通ると、滝の川にぶつかる。少し上流に向かうと京浜急行とJRの間に慶運寺(けいうんじ)(幕末のフランス領事館跡)がある。




E写真運寺

横浜開港当時、フランス領事館として使用された。また浦島寺とも呼ばれた観福寺にあった亀の台座を持った石塔がこの寺に残されている。




前頁へ ←   → 次頁へ

東海道案内図へ ←              → 保土ヶ谷宿へ