高速横浜環状南線(以下、「横環南」)は、横浜市金沢区釜利谷町から同市戸塚区汲沢町までの延長約8.9kmの自動車専用道路であり、横浜市中心部に集中する交通を分散し市内の慢性的な交通渋滞を緩和することを目的に計画されている横浜環状道路の一部で、平成7年4月21日に都市計画決定されました。また、首都圏中央連絡自動車道にも位置づけられています。
横環南の環境影響評価手続きにおいては、自然環境への配慮として、環境庁長官や横浜市環境影響評価審査会から、釜利谷地区における自然の改変に伴う周辺の動植物の生息・生育環境の変化等について、事前に専門家を加えて詳細な検討及び各種調査を行い、適切な対策を実施していく必要がある旨の意見が出されています。
このため、平成8年3月に、「横環南自然環境検討委員会」(委員長:亀山章東京農工大学農学部教授)を設置し、横環南と多様な植物相を有する釜利谷地区(横浜市金沢区釜利谷町)の自然環境との調和に向けて、調査・検討を進めてきたところであり、平成11年3月からその一環として、ヒメウキガヤ(神奈川県の絶滅危惧種)の一部移植実験を実施中です。
今般、これまでの調査・検討内容を踏まえ、釜利谷地区における自然環境との調和に向けて、基本的な考え方を中間報告としてとりまとめました。
今後は、本中間報告の内容を詳細な設計及び工事に反映させながら具体化を図ると共に、引き続き委員会において調査・検討を進めて行く予定です。
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