(平成11年2月9日発表)
「 高速横浜環状南線 ヒメウキガヤ一部移植実験について」
1.移植実験主旨高速横浜環状南線(以下、「横環南」)は、横浜市金沢区釜利谷町から同市戸塚区汲沢町までの延長約8.9kmの路線であり、横浜市中心部に集中する交通を分散し慢性的な交通渋滞を緩和することを目的に計画されている横浜環状道路の一部で平成7年4月21日に都市計画決定されました。また、首都圏中央連絡自動車道にも位置づけられています。横環南の事業実施にあたっての自然環境保全については、環境庁長官及び横浜市環境影響評価審査会から、「事業の実施に際し、専門家を加えての検討及び各種調査を実施して 適切な対策を講じていく必要がある」旨の意見が出されています。 このため、平成8年3月に多様な植物相を有する釜利谷地区の自然環境保全の方策を調査・検討するため、亀山章教授(東京農工大学農学部)を委員長とする「横環南自然環境検討委員会」を設置し、適切な専門的・技術的アドバイスを受けているところです。 現在、「金沢市民の森」区域内で横環南事業地内に存在する「ひょうたん池」には、神奈川県の絶滅危惧種に指定されている「ヒメウキガヤ」が生育しています。 今回、「横環南自然環境検討委員会」の意見を踏まえ、その「ひょうたん池」の上流部に代替池となる”新「ひょうたん池」”を整備し「ヒメウキガヤ」の一部移植実験を行うこととしました。 なお、移植実験終了後は、「ヒメウキガヤ」の育成状況等をみながら全面移植に移行するなど、引き続き自然環境検討委員会の意見を伺いながら、釜利谷地区の自然環境保全の方策を逐次具体化させていく予定です。 2.移植実験箇所横浜市金沢区釜利谷町(釜利谷ジャンクション付近の「金沢市民の森」内)3.移植実験内容現在「ひょうたん池」に生育している「ヒメウキガヤ」の一部(全体の1/3)を”新「ひょうたん池」”に移植すると共に生育状況を確認します。4.移植実験時期平成11年3月上旬を予定しています。なお、”新「ひょうたん池」”の整備は準備が整い次第、着手する予定です。 |