事務所の取り組み
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地下空間事業
Q&A
ここでは、地下空間事業について、よくある質問をご紹介します。
Q1:共同溝と電線共同溝の違いはなんですか?
共同溝は道路の地下に、電気、ガス、上下水道などのライフラインをまとめて収容し、路上工事をなくすことが主な目的であり、電線共同溝は電気や電話の線を主に歩道の地下にまとめて収容することによって、無電柱化することが主な目的です。また、共同溝はライフラインの中でも大容量のものを収容するものでライフラインの工場や中継地点をつなぐのに対し、電線共同溝は各家庭や企業へライフラインを送るためのものであり、共同溝と比較すると、浅い場所に埋設されます。
Q2:共同溝をみることはできますか?
日本橋共同溝、銀座共同溝は、それぞれ地下鉄の駅の出口付近に見学窓があり、共同溝の中をみることができます。 (駅構内図は、東京メトロHPより引用)
Q3:共同溝の歴史を教えてください。
世界ではじめての共同溝が登場したのは、フランスの首都パリです。
1832年にコレラが大流行したパリでは、翌年からコレラの原因となった下水処理対策として、全ての公道の地下に下水管を張り巡らせる計画をスタートしました。その中には、下水管だけではなく、電話ケーブルや圧縮空気管、交通信号ケーブルなど、都市を支える重要なライフラインがおさめられ、パリの発展を支えました。
日本初の共同溝は、関東大震災の1925年(大正15年)、帝都復興事業の一環として九段坂、八重洲通り、浜松金座通りの3ヵ所で試験的に整備されました。
その中でも最大の九段共同管道は、幅約3メートル、高さ約2メートルの大きさのコンクリートボックスで、車道の下に長さ270メートルにわたって整備されました。Q4:シールド工法の由来は何ですか?
シールド工法はムシから生まれた!?
共同溝の整備手法であるシールド工法は、木造船に穴を開けるフナクイムシをヒントに発明されたと言われています。
19世紀初め、ロンドンのテムズ川の地下にトンネルを作る計画が持ち上がっていましたが、軟弱な地盤だったため、従来の方法ではトンネル建設ができませんでした。フランス技師ブルネルは、フナクイムシが食べた木くずを唾液で固めながら穴を掘り進め、後ろの穴が崩れないよう内張りをする様子を観察し、シールド工法を思いついたということです。