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  • 首都直下地震発生!車を運転していたら?「道路規制と安全へのお願い」

    「もしもの時」のシミュレーション!
    首都直下型地震が発生した際、車を運転していた場合の道路規制と安全へのご注意とお願いをお伝えします。

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    【1】首都直下地震/道路規制が発動される時

    首都直下地震の切迫性

    「首都直下地震」は、政府の地震調査委員会が今後30年以内に70パーセントの確率で起きると予測している、マグニチュード7程度の大地震です。常日頃の備えと日々のシミュレーションが大切です。

    出典:内閣府 中央防災会議 首都直下地震対策専門調査会(第1回)資料

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    道路啓開とは

    負傷者の命を救い、被災者に緊急物資を届けるルートを確保するため、
    簡易な段差修正等により、緊急通行車両が移動できるルートを「切り啓く」ことをいいます。

    出典:国土交通省ホームページ(道路啓開計画)

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    首都直下地震が発生した場合、都心部では、放置車両、道路施設の破傷等による幹線道路の深刻な渋滞等が発生し、緊急車両の移動が阻害されるおそれがあります。 そのため関係機関が連携し、震源が都心中央と異なる場合でも発災後の迅速かつ的確な道路啓開を実施すべく、計画の改訂を行い「首都直下地震道路啓開計画(第4版)」(八方向作戦)を令和5年7月に策定しました。

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    (左)地震発生日(平成23年3月11日)夜の東京都内の一般道路の交通情報(JARTIC)
    (右)東日本大震災の発生日夜、徒歩で帰宅する人々(平成23年3月11日・東京都千代田区麹町)

    【2】道路啓開/都心の道路規制について

    環状8号線の流入抑制及び環状7号線の通行止め|幹線道路の一般車通行規制について

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    大震災(震度6弱以上)が発生した場合、環状7号線内側への一般車両の流入禁止、環状8号線内側への一般車両の流入抑制、緊急自動車専用路となる高速道路や主要な国道等(7路線)における一般車両の通行禁止規制等が実施されます(道路交通法)。 その後、緊急自動車専用路を優先的に緊急交通路に指定し、必要に応じて路線を追加します(災害対策基本法)。

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    八方向作戦(高速道路・国道)|ルート緊急確保について

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    都心に向けた八方向(八方位)毎に優先啓開ルートを設定し、一斉に道路啓開を進行するのを〈八方向作戦〉と呼び、遂行します。 高速道路、国道、都道の被災箇所・規模が比較的小さい路線・区間を交互に組み合わせて優先啓開ルートを設定し、現地状況に応じて柔軟に対応しつつ道路の啓開を実施します。

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    首都直下地震発生の際には、都心に向けた八方向(八方位)毎に優先啓開ルートを設定し、一斉に道路啓開を進行(八方向作戦)させます。 高速道路、国道、都道の被災箇所・規模が比較的小さい路線・区間を交互に組み合わせて優先啓開ルートを設定し、現地状況に応じて柔軟に対応しつつ、上下線各1車線の道路啓開を実施します。

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    迅速な道路啓開は、人命救助や緊急物資の輸送、さらには復旧・復興に大きく寄与します。 東日本大震災では、負傷者の命を救い、被災者に緊急物資を届けるルートを確保するため、緊急通行車両が移動できるルートを切り啓く「道路啓開」(「くしの歯」作戦)を実行しました。 人命救助で生存率が大きく変化する時間は3日間とされ、一般的に「72時間の壁」と言われています。 これまでの時間に迅速な道路啓開できるかどうかが人命救助に直結することとなります。

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    車に乗っていた場合

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    自動車で走行中に地震が発生したら、道路の左側にクルマを止めて、車のキーはつけたまま、ドアロックをせずに窓を閉めて、徒歩で避難しましょう。

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    【3】対策/東京国道事務所の取組み

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    被災情報の状況把握(監視カメラの整備、災害時の応急対策業務等)や関係機関との連携、迅速な道路啓開の実現(タイムラインの設定、ルートマップの作成等、発災後の迅速な道路啓開実現)に向け、課題の把握・検証・改善、現地情報の共有を行っています。

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    ・高度広域カメラ
    地震発生直後の路線状況の把握が可能。
    広い範囲で周辺状況も併せて視認することができ、初動対応の効率化に寄与いたします。

    ・バイク隊パトロール
    渋滞を回避して迅速な情報収集をいたします。
    高い機動性で被害箇所を柔軟に迂回することができ、低燃費で災害時でも持続的に活動することが可能です。

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    ・総合地震防災訓練

    ・道路啓開実働訓練
    防災訓練による災害対応力の向上のため、首都直下地震に備えた防災訓練を定期的に実施しています。

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