国土交通省 関東地方整備局 利根川上流河川事務所
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  • 事業概要2017

    安全で快適な利根川へ向けて、様々な事業を推進しています。

    首都圏氾濫区域堤防強化対策(右岸)

    首都圏氾濫区域堤防強化対策イメージ図

     利根川上流部の右岸堤防が洪水時に決壊した場合、その氾濫は埼玉県内に止まらず東京都内まで達し、流域が広範囲に壊滅的な被害を受け、首都機能の麻痺による影響は全国に及ぶ恐れがあります。現在の堤防は、近年の洪水においても、漏水がしばしば発生するなど、洪水に対する安全性が必ずしも十分とは言えない状況にあります。このため、堤防の断面を拡幅し、洪水時の水の浸透に対する安全性を向上させ、首都圏を洪水から守る対策が急務です。
     平成28年度は、五霞町~羽生市の用地取得が完了した箇所において、堤防の盛土工事や水路や道路の付け替え工事を実施するとともに、行田市の用地取得に着手する予定です。

    利根川左岸堤防整備(左岸)

    利根川左岸堤防整備イメージ図

     利根川の左岸側は、沿川の地形条件から、堤防決壊等の氾濫による浸水深が大きくなり、人命に関わる甚大な被害が生じることが予想されています。このため、利根川左岸側と渡良瀬川が合流する加須市北川辺地区や古河地区、板倉地区や明和地区等の堤防を拡幅する堤防整備を実施しています。
     平成28年度は、引き続き、明和地区と古河地区の堤防を整備する予定です。また、加須市の北川辺水防拠点整備を引き続き実施し、水防・防災機能の強化を図ります。

    釈水水門新設(左岸)

    釈水水門完成イメージ図

     現樋管は、大正13年(1924年)に施工され、完成後92年が経過し、施設の老朽化と排水断面に不足が生じています。このため、茨城県による女沼川改修にあわせて水門を新設して排水能力を向上させ、利根川堤防整備も進めることで、流域の安全度の向上を図ります。
     平成28年度は、水門を施工するための仮堤防を施工する予定です。

    稲戸井調節池整備

    稲戸井調節池洪水調節状況

     鬼怒川の合流点付近に位置する稲戸井調節池は、田中・菅生調節池と一体となって洪水を一次的に貯留し、利根川下流域の治水安全度の向上を図ります。稲戸井調節池は、平成21年に越流堤が完成しましたが、調節容量はまだ不足しています。
     平成27年9月関東・東北豪雨では、鬼怒川が大きな被害を受けるなど、今後の鬼怒川の改修にあわせ更なる治水容量を確保する必要があり、調節池内の掘削を引き続き実施します。掘削で発生する土砂については、周辺の堤防強化対策に利用しています。また、掘削にあたっては、周辺環境へのモニタリング調査を継続して実施しており、また、平成15年度より「稲戸井調節池整備・活用検討懇談会」で、掘削計画、利活用や周辺環境等について、有識者や自治体等と検討を進めています。

    後田樋管改築

    後田樋管改築イメージ

     後田樋管の流域では、近年の流域の都市化と集中豪雨等により床上浸水が発生しています。また、後田地区の利根川堤防は必要な断面が確保されていないため、堤防整備とあわせて樋管の改築が必要となっています。
     このため、我孫子市と共同で樋管の改築を行い、排水能力の向上を図ります。

    堤防天端保護

    天端保護イメージ図

     平成27年9月関東・東北豪雨を踏まえ、当面の間、堤防整備に至らない箇所で堤防天端をアスファルト等で保護し、堤防への雨水浸透を抑制するとともに、越水した場合には法肩部の崩壊の進行を遅らせることにより、決壊までの時間を少しでも延ばす対策を実施します。

    防災ステーション・水防拠点の整備

     洪水時における円滑かつ効果的な河川管理施設の保全活動及び緊急復旧活動を行う拠点として、河川防災ステーションや水防拠点を整備しています。河川防災ステーションは管内で3箇所が完成しており、平成28年度は目吹地区河川防災ステーション(千葉県野田市目吹地先)において水防センターを建築します。

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