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  • 頌徳碑

    説明

    頌徳碑 頌徳碑

    故野中正信氏は明治31年11月1日加須市大字大越に生る人となるや郷土の発展は畜産振興にあるとし全力を其の事業に傾注し北埼玉郡畜産組合長全国アンゴラ協会理事長等を歴任其の功績は誠に顕著なるものがあり●偶々昭和22年9月15日カスリン台風に際し利根渡良瀬両川の堤防その合流点附近において2か所決潰し本県東部3郡を水底に埋め濁流東都に及び未曾有の大水害を起すに至る この大水害の根源たる大利根北川辺の両村は一瞬にして泥海と化し家屋田畑の流失数ふるにいとまあらず幾多の生命はために失われ被害総額15億余円に達し惨状目を覆わしむ 畏くも天皇陛下におかせられては親しく現状を御視察罹災者を( 判読不明個所 )ばせる 氏は他村にありながら両村の惨状を痛嘆し自力復旧の困難なるを判断し地方競馬法による競馬開催権の取得に着眼せり 被災両村は氏の構想に従い競馬開催権指定申請をなし幸いにしてその認可を得るに成功せり依て両村は更に埼玉県川辺領競馬組合を結成氏は推されて初代管理者に就任浦和競馬を開催せり 然るに当初降雪等に災され莫大なる欠損を生ずるに至り組合は発足間もなくして存亡の危機に直面す 然るに氏は私財を投じて全力を盡しその危機に対処し競馬事業を継続するに諸論を統一せり●氏の炯眼と経営の妙により競馬事業は逐次進展し現在の好況を示すに至り ために復旧事業は促進され両村は虎口を脱し爾来復旧より復興へと建設の基礎此処に定まる●これ偏に氏の勇断と人間愛に燃える熱情の所産なり●茲に競馬開催15周年にあたり氏の遺業の概略を述べ永くその功績を讃えんとするものなり
    昭和40年3月21日
    埼玉県知事 栗原浩額
    埼玉県川辺領競馬組合事務局長
    小堀弥太雄撰文 小野田正一書

    位置

    埼玉県加須市大字大越

    備考

    寶憧寺(ほうどうじ)境内
    地形図名 館林

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