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  • 歴史散歩「利根川の碑」

    天明浅間押二百回忌 供養碑

    説明

    天明浅間押二百回忌 供養碑 天明浅間押二百回忌 供養碑

    嬬恋村の人々が毎年供養に訪れる所は?
    本庄市から坂東大橋を渡って、上流へ800メートル程の所に八斗島(やつたしま)河岸があった。
    八斗島の堤防沿い集落東端墓地には、天明3年(1783)の浅間山噴火で押し流されてきた死者を埋葬した「川流れ慰霊碑」がある。
    八斗島の北隣り、旧戸谷塚村(伊勢崎市)子安観音境内には天明噴火の死者180回忌を記念した「天明地蔵尊之碑」がある。嬬恋村、長野原村、戸谷塚村の有志によって建てられたもので、今も忌日には毎年、嬬恋村の人々が訪れ、半けっかの地蔵尊に香華を手向け、あえなく死んだ祖先の霊を慰めている。
    天明3年7月6日(新暦8月3日)の浅間焼けの降灰は7日にピークとなり、南北30キロ、東西200キロに及んだ。
    鎌原火砕流は鎌原村をのみ込み、土砂流と共に吾妻川に流入して一時これを塞き止め、それが決壊して長野原から中ノ条にかけての集落を襲った。浅間周辺でも死者1377人、馬577頭に上り、『武江年表』では総計死者は2万余とも3万5000余という。
    さらに「中瀬八丁河岸辺、樹木、家屋、人馬の死骸、流れよること夥しく、そのほか川々、焼石打ち込み、水は熱湯の如く、上州一円の民、ニ、三日途方にくれ・・・」
    とあり、佐波郡五料では1丈(約3メートル)も泥流が堆積、浅瀬には死骸が散乱した。沿岸では江戸川下流にいたるまで、これを収容、手厚く葬っている。(森田)

    位置

    群馬県伊勢崎市戸谷塚409

    備考

    戸谷塚子安観音境内

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