国土交通省関東地方整備局 利根川上流河川事務所


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■水害を防ぐための努力と工夫
大雨によって大量の水がいっきに川に流れこむと、川を流れる水が急に増えて堤防を壊したり、堤防からあふれる危険があります。昔から利根川はたびたび水害を起こしてきました。人々は水害を防ぐために、堤防などの施設をつくる努力をしてきました。また、大雨のときに水害を防ぐために活動したり、日常努力している人たちも大勢います。洪水の危険がいまもあることを知り、被害をなくすためにみんなで協力することが大切です。


■最近もひやりとしたことがあった!
平成10年9月の台風5号による豪雨で、利根川は30年ぶりに大増水しました。そのため利根川の76ヶ所で堤防などに被害が出て、たいへん危険な状態になりました。このときも約3,000名もの水防団の人たちの懸命な努力で大きな被害を防ぐことができました。


■歴史的な水防工法のいろいろ
□積み土のう
堤防が水を越えそうなときに、堤防の上に土砂を入れた大きな袋(土のう)を積み上げて水が越えるのを防ぐ工法。
□月の輪
洪水のとき、堤防の裏側から水が漏れ出したままでは出口がどんどん大きくなってしまいます。そこで出口のまわりを三日月状(月の輪)に土のうを積み、出てきた水を内側に貯めます。これによって水が勢いよく出るのを弱め、出口が広がるのを防ぎます。
□木流し
川の流れに勢いがあり堤防を削り始めると危険です。削られないように、枝がたくさんついた木にひもをつけて堤防に固定、堤防のくずれそうな上流側に流します。すると流れがゆるやかになり、堤防が削られるのを防ぎます。
□その他の水防工法
その他の水防工法に、釜段工、五徳縫い、シート張りがあります。



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