国土交通省関東地方整備局 利根川上流河川事務所


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■万葉集に詠まれた大河
利根川の名称が初めて文献に見えるのは「万葉集」です。
「利根川の川瀬も知らす ただ渡り 波にあふのす逢へる君かも」と詠まれています。
万葉集に見える「刀祢河泊」の「トネ」については、これまでいくつかの説がなされてきました。例えば、利根川の水源地が利根郡にあるため、利根郡中には尖った峰が多くその簡略転化によるとするもの、水源の大水上山の別称刀嶺岳・刀根岳・刀祢岳・大刀嶺岳に由来するとするもの、等々です。


■「とねがわ」というのか
「とねがわ」の「とね」の部分について、そういう名前になった理由はいくつかの説があります。
1.アイヌ語で沼や湖のように広くて大きい川という意味の言葉「トンナイ」を意味する。
2.川の始まる地域(水源地)には高くてとがった峰(みね)「利(と)き峰(みね)」が多いので、その言葉が略されたもの。
3.等禰直(トネノアタイ)、椎根津彦(シイネ<=トネ>ツヒコ)と言う人の名前から呼ばれるようになった。
4.水源の大水上山(おおみなかみさん)の別の呼び方「刀嶺岳」「刀根岳」「大刀嶺岳」から呼ばれるようになった。また、利根川の名前が出てくる最初の文献「万葉集」には「刀禰(トネ)」と書かれています。


■坂東太郎と呼ばれたゆえん
古くは相模国の足柄山・箱根山以東を坂東と呼んでいました。利根川は坂東随一の河川であり、日本の河川の長男として「坂東太郎」と呼ばれ、親しまれていました。これに対して、九州の筑後川が「筑紫次郎」、四国の吉野川が「四国三郎」と呼ばれるようになりました。



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