水防・治水の歴史
利根川の中流から下流にかけては、肥沃で広大な平野がひらけ、特に江戸時代以降は穀倉地帯となった代わりに、大雨のたびに洪水に見舞われる氾濫域にもなってしまいました。特に明治18年、23年、29年の洪水被害は予想外に大きく、これを受けて明治33年、大がかりな第1期改修工事が開始されました。
その後、第2期改修工事(明治40年〜)、増補計画工事(昭和14年〜)と、工事は着々と進みましたが、その努力にもかかわらず、昭和22年のカスリーン台風では記録的豪雨で堤防が決壊、洪水は東京の葛飾区や江戸川区にまで及びました。このため治水計画の再検討が行われ、昭和24年2月、新たな利根川改修改訂工事計画が立てられました。
以降、これらの経緯を踏まえた改修計画の見直しと並んで、水門や排水機場の改修・新設、河口堰や河口の導流堤の築造、スーパー堤防の整備など総合的な治水対策を実施してきました。
現在は、利根川水系河川整備基本方針(平成18年策定)、利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(平成25年5月策定)を基に、下流部の無堤箇所等で治水対策を積極的に推進しています。

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国土交通省 関東地方整備局
利根川下流河川事務所