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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2007年11月20日放送
「除雪車の出動式」について

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市川アナ
市川

みなさんこんにちは! 市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。

さてきょうは先週みなかみ町猿ヶ京で行われた、「除雪車の出動式」についてご紹介します。

最近は、朝晩めっきり寒くなってきて、そろそろ雪のたよりが各地から届く季節になってきました。みなさんも、本格的な冬のシーズンに向けて、いろいろな準備をはじめるころではないかと思います。

特に、ドライバーの皆さんは、車の冬用タイヤへの履き替えなど雪道への準備、大切ですよね。

群馬県内の主要な国道を管理している高崎河川国道事務所では、雪から道路を守る除雪車などの準備が整い、その出動式が先週13日(火曜日)にみなかみ町猿ヶ京温泉の国道17号沿いにあります「猿ヶ京除雪ステーション」で行われました。

これは、本格的な冬の到来に備え、国道17号の沼田市から新潟県境の三国トンネルまでの区間における、冬期間の円滑な道路の通行を確保する、除雪車などの除雪機械が、いつでも出動できるように準備できたため、行われたものです。

この出動式は、平成8年から行われておりまして、今年で12回目となります。

当日は、みなかみ町や沼田警察署などの関係者と地元の猿ヶ京小学校の6年生の児童が参加しました。

この沼田小学校の児童の皆さんには、出動式に先立ち、体験学習として、除雪作業の説明と冬期の国道管理をまとめた「冬の国道に挑む」と題したビデオの鑑賞を行いました。また、出動式においては、6台の除雪車の出動を指示する、「除雪機械出動」の大きな声もかけていただきました。その後、各除雪車の試乗体験をしていただきまして、冬期の国道管理を学んでもらう良い機会になったのではないかと思います。

冬期における路面の積雪や凍結は、道路交通機能を大幅に低下させる要因となり、通行止めや交通事故等、人々の活動に対して大きな障害となります。このため、降雪時の除雪作業や路面の凍結を防ぐ凍結防止剤の散布作業は、円滑な交通の確保を図るための重要な作業といえます。

国道17号は東京〜新潟間を結ぶ重要な幹線道路です。特に危険物を積載した車両にとっては、関越自動車道の関越トンネルが通行禁止のため、三国峠を経由する国道17号が唯一のルートになります。

また、関東から苗場・湯沢方面へ向かうスキー客・観光客にとっても欠かせない主要な道路です。

県内の国道17号は高崎河川国道事務所が管理していますが、このうち沼田市岩本から三国トンネルまでの約40qは、積雪寒冷地域となっており、特にみなかみ町猿ヶ京温泉から三国トンネルまでの約12qの区間が最も降雪量が多く、冬期累計の降雪量が毎年10m以上に達します。

また、除雪車の出動日数もおよそ90日以上となっています。これは、除雪期間を11月1日から翌年3月31日までの5ヶ月間とした場合に、2日に1回以上の割合で出動していることになります。

今回除雪車の出動式を行った猿ヶ京除雪ステーションには、除雪機械として、除雪グレーダが4台、ロータリー除雪車が2台、除雪トラックが1台、凍結防止剤散布車が3台、除雪ドーザが1台の合計11台が配備されています。そして24時間体制で除雪や凍結防止剤散布作業に備えています。

また、国道17号には、新潟県境近くに、「三国除雪ステーション」がありまして、主に凍結防止剤を散布車に積み込むための基地となっています。

このほか、高崎河川国道事務所管内には、国道18号の長野県境付近に「軽井沢除雪ステーション」がありまして、除雪作業用車両4台、凍結防止剤散布車2台を配備して、主に国道18号の碓氷バイパスでの除雪作業に備えています。

冬の季節、降雪時の除雪作業や凍結防止剤の散布作業は、皆さんに安全で安心して道路を利用していただくための大変重要な作業です。

場合によっては、ドライバーの皆さんに、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、そうした除雪作業へのご理解、ご協力をお願いしたいと思います。

今週はみなかみ町猿ヶ京で行われた「除雪車の出動式」を中心にお送りしました。

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