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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2007年10月30日放送
日本風景街道について

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市川アナ
市川

みなさんこんにちは! 市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。

さて、きょうは日本風景街道についてご紹介したいと思います。

日本風景街道?まだご存じでない皆さんも多いと思いますが、この日本風景街道は 別名「シーニックバイウェイジャパン」ともいいます。

ニーシックバイウェイはアメリカで生まれた取り組みで、景観・シーンを表す「シーニック」と脇道・寄り道を意味する「バイウェイ」をあわせた言葉です。

日本では、北海道でいち早く取り組みが行われ、シーニックバイウェイ北海道として活動が始まり、観光ルートとして展開されていますから、お聞きになった方もいるのではないかと思います。

日本風景街道は、地域住民やNPO、企業や道路管理者などの多様な協働のもと、「道の担う役割の復古・再生」「地域の資産の活用」「新たな多様な価値の創造」そして自然、歴史、文化、風景などをテーマに、訪れる人と迎える地域の豊かな交流による地域コミュニティの再生を目指して、美しい街道空間の形成を図ることを目指す取り組みです。

少し難しくなってしまいましたが、つまり、沿道の景観を良くするだけではなく、道を舞台に、景観、自然、歴史、文化等の地域資源を活かして、美しい景観作りを図る運動を盛り上げ、地域活性化や観光振興につなげていく新しい取り組みです。

この4月に日本風景街道の実現に向けての提言が、日本風景街道戦略会議からなされています。

日本風景街道の取り組みで特徴的なことは、まず、従来いろいろな施策を進めて行く場合、官と民が協力する住民参加型ということを良く耳にしたかと思います。住民の意見を取り入れる住民参加型であっても、あくまで施策を進めていくのは道路管理者などの官が主導ですが、日本風景街道の取り組みでは、主役は地域住民を中心とした民で、官が民のお手伝いをする。言い換えればこれまでとは逆の行政参加型ということがいえるかもしれませんね。

そして、もう一つは、道や施設を新しく創っていくのではなく、今地域にある道を中心とした施設や、歴史、文化、風景を再度見直して、上手に活用していこうという点が上げられます。

この10月12日に関東エリアの日本風景街道登録申請の審査が行われまして、関東エリアで15ルートが日本風景街道として登録が決定しました。

群馬県では、吾妻地域の国道146号、292号や鬼押しハイウェー、嬬恋パノラマラインなどの道路を中心とした「浅間・白根・志賀さわやか街道」が関東エリア第1号として、登録が決定しました。

「浅間・白根・志賀さわやか街道」は、長野県の軽井沢町を玄関口として、嬬恋村、長野原町、六合村、草津町を経て、志賀高原を要する長野県山ノ内町に至るおよそ200kmのルートです。

昨年7月に沿線町村や住民団体、(株)プリンスホテル、群馬県、長野県、NPO法人環境システム研究会が連携して「浅間・白根・志賀さわやか街道協議会」を設立して登録申請していました。

皆さんも、吾妻地域の草津温泉や白根山などへは行かれたことがあると思いますが、確かに素晴らしい景観の地域ですよね。

日本風景街道の取り組みは、まだ始まったばかりです。今月12日に、草津町の地域住民の皆様が、「浅間・白根・志賀さわやか街道」の取り組みとして、道路の植栽帯に球根を植栽したり、白根山の一斉清掃活動を実施しました。今後、こうした地域の活動が盛んになり、地域が活性化して、更に素晴らしい、ルートに発展して行けば本当に良いと思いますね。これからの活動に期待したいと思います。

私も是非「日本風景街道」行ってみたいと思います。

今日は、新しい取り組み「日本風景街道」「浅間・白根・志賀さわやか街道」についてお送りしました。

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