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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2007年10月9日放送
道路の維持費縮減について(その2)

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市川アナ
市川

みなさんこんにちは! 市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。

きょうは先週に引き続き、スタジオに国土交通省 高崎河川国道事務所 道路管理第二課 維持係長の小林さんにお出でいただき、道路の維持管理費のコスト縮減の取り組みなどについてお話を伺ってまいります。

小林さん、よろしくお願いいたします。

小林

よろしくお願いします。

市川

先週、道路の維持管理の予算が減ってきている一方で、橋などの構造物の老朽化に伴う補修費は増大していることをお聞きしました。そうした中で、まず、全体の維持管理費縮減の取り組みとして、道路の舗装の補修について、コスト縮減に努力していることを教えて頂きましたが、その他の取り組みについて、教えて頂けますか。

小林

はい。

舗装以外の取り組みとしまして、現在、電力のコスト縮減に取り組み始めました。

市川

電力のコスト縮減と言いますと具体的には何を行っているのですか。

小林

はい。

道路の照明灯を必要最小限の明るさに減光してコスト縮減を行おうというものです。

具体的には、国道17号上武道路の伊勢崎市内にある渕名高架橋の照明が連続する区間において、今年の7月末より、試験的に照明灯の明るさを約50%減光する取り組みを初めたところです。これにより年間約15万円の縮減を見込んでいます。

市川

道路の照明灯は、数が多いでしょうから、こうした取り組みが広がっていけば、大きな縮減になるでしょうね。

小林

はい。

この国道17号上武道路渕名高架橋の取り組みで、照明灯の明るさを50%に減光しても安全性に問題が無いことが確認できれば、他の同様な箇所にも広げていきたいと思っています。

市川

なるほど。

その他にも、コスト縮減に向けて取り組んでいることや、困っていることなどはありますか。

小林

はい。あります。道路の除草の問題です。

道路には植樹帯あり、その植樹帯の手入れや草取り、道路の脇の法面の除草などを行っているのですが、以前は春から秋にかけて年2回程度の除草を実施していました。現在は、基本的には、年1回に減らしています。
 当然安全を考慮して、交差点などの見通しの確保が必要なところや、通学路などの歩行者の支障となる箇所については、1回以上除草する箇所もありますが、その反面、支障が無いと判断した箇所については、全く除草を実施しない箇所もあります。

市川

そうなりますと、雑草が伸びている期間が長くなり、除草をしてほしいという要望も多くなっているのではないですか。

小林

はい。そうなんです。

当然、雑草が伸びている状態というのは決して気持ちよいものではありません。その為、沿道にお住まいの方々などから除草の要望などのご連絡を頂きます。我々としても道路環境をきれいに保ちたいと思っていますが、きれいな状態を維持するということは、すごく費用がかかります。その為、必要最小限の除草作業1回とさせて頂いています。また、除草作業については、除草計画を立て順番に作業を行っているところです。その為、雑草が伸びている状態が続き、皆様にはご迷惑をおかけするかとは思いますが、ご理解ご協力をお願いしたいと思います。

市川

確かに、道路は延長が長いですから、いっぺんに除草を行うことは無理ですよね。除草作業には費用もかかりますから、計画を立て順番に作業をしていくということは、非常に大切な事だと感じますね。

小林

はい。その他、費用のかかる作業としてゴミ拾いがあります。道路を走ってみると、緑地帯や交差点付近の中央分離帯などへゴミを投げ捨ててあるのを見かけると思います。

市川

見かけますね。あのゴミを見ると嫌な感じにもなったりしますね。何か良い対策はありますか。

小林

交差点付近の良くゴミ捨てがある場所では、フェンスなどで囲ってしまったり、投げ捨てが出来ないような対策が行えない場所では、花などを植えて綺麗にしてゴミを捨てづらくする対策もしています。しかし、これらの対策には費用もかかってしまいます。全ての場所でこういった対策ができるわけではありませんので、どうしても皆様のモラルに頼る必要があります。ゴミ拾いにも非常に多くの費用がかかっていますので、ゴミを捨てないという一人一人の心がけも道路維持管理費のコスト縮減につながります。

市川

私たち道路利用者も考えなければいけない問題ですね。

小林

はい。これからの道路管理は、沿道住民の皆様のご協力が必要となっています。既に道路の清掃や、植樹帯の管理を行って頂いているボランティア団体もあります。我々は、ボランティアサポートプログラムという制度を作り、活動を支援しています。詳しくは、高崎河川国道事務所までお問い合わせ願いたいと思います。

市川

普段何気なく使っている道路ですが、道路の日常管理には多くの作業があって、その作業には沢山の費用がかかっているとうことが解りました。これらの日常管理があって道路が安全で快適に利用できていると言うことも解りました。
 また、道路利用者一人一人の心がけが管理費のコスト縮減につながるということも解りました。
 2週にわたって道路の維持管理費の縮減の取り組みなどについてお送りしました。

小林さん、どうもありがとうございました。

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