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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2007年10月2日放送
道路の維持費縮減について(その1)

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市川アナ
市川

みなさんこんにちは! 市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。

きょうはスタジオに国土交通省 高崎河川国道事務所 道路管理第二課 維持係長の小林さんにお出でいただきました。今日は道路の維持管理費のコスト縮減の取り組みなどについて、お話を伺ってまいります。

小林さん、よろしくお願いいたします。

小林

よろしくお願いします。

市川

今日は、道路の維持管理費のコスト縮減の取り組みと言うことですが、最近の道路の維持管理について以前と比べて何か変わってきていることがあるのですか。

小林

はい。

現在、道路の維持管理に必要な予算が年々減ってきている実態があります。しかし、一方では、高度成長期に建設された橋や、トンネルなどの構造物の老朽化が、進んでその補修費用が増大してきています。
 先日、アメリカのミネソタ州で橋が崩落したのをお聞きになったと思いますが、この橋も築40年が経過し、老朽化も原因の一つではないかと言われています。

市川

そうですね。

私もあのニュースを聞いてびっくりしました。

小林

はい。私もビックリしました。

私たちは、突然橋が落ちたりするようなことがないように、皆さんに安全でそして安心して道路を利用して頂けるよう、老朽化した橋などの構造物の点検や補修には優先的に取り組んでいます。一方で全体の維持管理費が減少する中、その減少に対応すべく日常の維持管理費縮減を目指して管理内容の見直しを行っているところです。

市川

そうなんですか。増大する橋などの補修費用は確保しつつ、全体の維持管理費は縮減しなければならないというこは大変なことですよね。日本では、橋などの構造物の点検や補修が優先的に行われていて安心しましたが、その一方で経費の削減を行っていると言うことで、どのような取り組みを行って維持管理費の縮減を進めているのか教えて頂けますか。

小林

はい。

まずは、道路の舗装の補修工事についてお話しします。これまで舗装の補修については、ある程度の広範囲で舗装のやり直し補修を行ってきました。舗装と舗装の継ぎ目には段差等が出来やすく、その段差により車両の走行時に騒音など発生してしまう恐れがあります。その為、舗装の継ぎ目をなるべく少なくし、走行性がよくなるよう、また、走行音などもなるべく出ないように広範囲での補修としていました。しかし、この方法には、お金がかかります。

そこで、現在は、悪い部分のみ局部的に舗装をしなおしたり、ひび割れた舗装のひびに接着剤のような材料を流し込んで補修したり、必要最小限の補修で対応しています。そうすることで、舗装の寿命を少しでも延ばして維持管理費のコスト縮減を行っています。

市川

そうですか。

路面の広範囲を補修してきた方法から、局部的に補修する方法に変えているという訳なんですね。

小林

はい、そのとおりですね。

市川

確かに、道路を走っていると、舗装については、以前に比べてつぎはぎにしているような状態が目立つようになったと感じることが多くなったように思いますが、これは、維持管理費縮減の一つだったということなんですね。

小林

はい。

安全という面では問題はないのですが、快適性は以前に比べて悪くなってしまいます。局部的な補修を行うことで舗装の継ぎ目が多くなる分、車の走行に伴う音が発生しやすくなってるかもしれません。そうしたことでは、ドライバーの皆さんや、沿道住民の皆さんにはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、コスト縮減の一環ということでご理解を頂きたいと思います。

市川

そうですか、私たち道路利用者は、どうしてもより快適な走行ということだけを考えがちですが、快適な走行にはお金がかかると言うことなんですね。また、道路は造りっぱなしで放置しておけばいいものではなく、普段、みんなが利用しているものですから、年月を重ね痛みが出てきて補修が必要になってくる。そして、その毎日利用している道路は、日常の維持管理によって走行できる状態が保たれていると言うことなんですね。その維持管理について、なるべくお金をかけない補修に取り組んで頂いていると言うことを今回教えて頂きました。

その他にも取り組んでいる事について伺いたいところですが、本日は、時間が来たようですので、この続きはまた来週伺いたいと思います。

小林さん今日はどうもありがとうございました。

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