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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2007年9月25日放送
道路の防災について(その2)

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市川アナ
市川

みなさんこんにちは! FM群馬の市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。

きょうは先週に引き続き、スタジオに国土交通省 高崎河川国道事務所 道路管理第二課 専門職の宮川さんにお出でいただきました。今日は道路の防災の取り組み、特に震災対策などについてお話を伺ってまいります。

宮川さん、よろしくお願いいたします。

宮川

よろしくお願いします。

市川

さて、先週は台風9号による災害の対応などを中心に、豪雨災害についてお話しを伺いましたが、9月は9月1日が防災の日という事もありまして、この時期は各地で防災訓練が実施されるなど、地震に対する防災への意識が高まる時期だと思うのですが、高崎河川国道事務所における震災への備えはどういったことがあるのでしょうか。

宮川

はい。

私たち高崎河川国道事務所におきましても、この9月4日に、総合地震防災訓練を実施したところです。この防災訓練では、首都直下地震の東京湾北部地震を想定しまして、大規模災害時の行動マニュアル、業務計画の検証や職員の災害対応能力の向上を目的として実施しました。
 内容は、災害対策支部の立ち上げから、情報収集・集約、伝達及び対処などの具体的対応活動を実践的に行いますロールプレイング方式による実働の訓練を行いました。

市川

ロールプレイング? 何かテレビゲーム見たいですが、より実践的な訓練を行ったということなんですよね。

宮川

はい。

訓練といいますと事前にシナリオを訓練参加者に知らせ、それをこなすと行った方法があるかと思いますが、ロールプレイング方式では、事前にシナリオは与えずに、訓練当日に初めて災害の状況などを次々に与えて、それに対応していくという方法なんですね。何が起こるか解りませんので、実際の災害により近い方法で、各自が対処する行動を確認できる訓練です。

市川

そうなんですか。確かに災害はいつ起こるか分かりませんから、起こってからの迅速な対応を行うためにも訓練は必要ですよね。訓練以外で行っている対策などはありますか。

宮川

はい。

一つは、震災対策としまして、橋梁の倒壊や落橋を防ぐ、橋の耐震補強工事を進めています。道路は、災害時の救援活動や緊急物資の輸送には欠かせない施設ですから、重点的な対策を進めています。

次は、電線類の地中化ですね。電柱により張り巡らされている電線類は、街の景観を損なうだけでは無く、地震などの災害時には、倒壊した電柱が通行のじゃまになったり、電線が切断されて感電による2次災害を招く恐れがあるなどの問題があります。そうした問題を解決するのが電線類をまとめて歩道の地下に収容する施設の電線共同溝です。そうした電線類の地中化を進めてより地震に強い、安定したライフラインの確保にも力を入れています。

市川

そうですか。

確かに道路は、私たちの生活を支えている、最も重要な社会基盤の一つですから、災害時に使えないようなことがあると、たいへんな事になってしまいますよね。ですから地震に強い道路にしていくこうした対策は重要ですよね。

あと、災害がおこりますと、多くの皆様に的確な情報を提供していくということも重要になってくると思うのですが、そうした点ではどうでしょうか。

宮川

はい、そのとおりですね。

様々な災害に備えるために、道路の監視カメラや雨量計、また、法面(のりめん)の危険箇所などでは落石センサーなど設置しまして、高崎河川国道事務所の道路情報室では、24時間態勢で監視をしています。そうして得られた道路情報は、道路情報板に表示して、道路を利用する皆様に迅速に情報提供を行うようにしています。また、情報をお伝えする施設として、月夜野情報ターミナルと道の駅こもち情報センターの2箇所がありまして、こうした情報施設でも道路状況の情報を入手出来るようにしています。

市川

なるほど。最新の情報を提供できるようにしているということですね。

宮川

はい。そうですね。

先週も大雨による交通規制の話をしましたが、高崎河川国道事務所の管理区間内には、大雨による事前通行止め区間が「国道17号の新潟県境付近」と、「国道18号の長野県境付近」の山間部にありますので、道路を通行する皆様への道路情報提供がとても重要だと思っています。

市川

はい、よく分かりました。

私たちも、突然の災害に備えて、避難場所の確認や非常持ち出し品などの準備をしておくことが大切ですね。また、万が一、災害が発生したときには、正確な情報を的確に入手して、慌てないで行動する事が大切ではないでしょうか。
宮川さん、今日はどうもありがとうございました。

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