ナビゲーションを読み飛ばして、このページの内容を見るには下記リンクをご利用ください。

地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2007年6月19日放送
「圏央道開通」について

FMぐんまロゴマーク
市川アナ
市川

FMぐんまの 市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。

きょうはスタジオに、国土交通省 高崎河川国道事務所 調査課 道路調査係長の森田博継(もりた ひろつぐ)さんにお出でいただきました。今日は首都圏中央連絡自動車道(通称、圏央道)の八王子ジャンクションとあきる野インターチェンジ間の開通について、お話を伺ってまいります。

森田さん、よろしくお願いいたします。

森田

よろしくお願いします。

市川

今日は首都圏中央連絡自動車道、通称、圏央道の八王子ジャンクションとあきる野インターチェンジ間が、この6月23日(土)の15時にいよいよ開通するということですが、圏央道について簡単に教えて頂けますか。

森田

はいわかりました。

皆さんが高速道路と聞いてまず思い浮かべるのは、東名高速道路や群馬県を通っている関越道などの、都心から各地方に向けて放射方向に伸びる高速道路ではないかと思います。

そうした放射方向にのびる高速道路を結ぶ道路を環状道路といって、都心や首都圏をぐるっと囲む形で、三つの環状の高速道路が計画されています。

都心から順番に首都高速の中央環状線、次に東京外郭環状道路、通称、外環、そして、一番外側に圏央道があり「3環状道路」と呼んでいます。

市川

なるほど、首都圏の「3環状道路」の一つで一番外側が圏央道という訳ですね。ところで3環状道路の整備状況はどうなっているのですか。

森田

はい、3環状道路全体は約40%の整備率となっています。

環状道路整備が進んでいた欧米諸国に追いつこうと、今からおよそ40年前に3環状9放射の道路ネットワークが計画されましたが、今では経済成長がめざましい、東アジアの中国北京で87%、韓国ソウルが96%と大きく遅れを取ってしまっています。

環状道路の整備が遅れたことで、都心に用事のない車が都心環状線に集中し、慢性的な渋滞が発生しています。

首都高速の都心環状線を通行する車の内、なんと約6割の車は都心に用事のない、いわゆる通過交通なんですよ。

このため、都心環状線を先頭に、放射方向の上り線の機能が低下し、慢性的な渋滞が発生、環境を悪化させています。そして、渋滞を避けようとする車が、住宅地の生活道路に入り込み、交通事故の危険が増しているんです。

市川

そうなんですか。それで今度開通する圏央道の八王子ジャンクションとあきる野間が注目されるわけなんですね。

森田

はい。この6月23日に八王子ジャンクションとあきる野インターチェンジの間が開通しますが、この開通によって、初めて関越道と中央道が高速道路で結ばれることになるんですよ。

市川

そうなんですか。それで今回の圏央道の開通によってどんな効果が期待されますか。

森田

まず、圏央道ができるまでは、関越道を途中でおりて、一般道の国道16号などを使って中央高速に乗り換えるか、一度、都心に入ってから首都高を抜けて、関越道から中央高速に乗り直すといったルートが取られていました。

今回、圏央道で関越道と中央道がつながることによって、直接の往き来が約30分の所要時間となります。

例えば、高崎市から山梨県の甲府市に出かけた場合、これまで約4時間半掛かっていた所要時間が、約1時間半短縮され3時間で済み、これらの地域間の交流の広がりが期待されています。

また、ドライバーにとっては交差点での信号待ちや、歩行者への注意などが必要ないですから、一般道での走行に比べて快適な走行ができる点も、時間短縮に加えてうれしいことではないかと思います。

市川

そうですね。今回の圏央道の開通のように3環状道路が整備されて、私たちの暮らしが便利になるとうれしいですね。

森田

はい。今後10年間で約9割の3環状道路を完成させる予定となっていますから、高速道路のネットワークがますます進化していくと思いますよ。

市川

はい。夏休みなど今回の開通で便利になった圏央道を利用して、いま、風林火山で話題の山梨方面へドライブに出かけてみるというのも良いかもしれませんね。

森田さんどうもありがとうございました。

今日は、この6月23日に八王子ジャンクションとあきる野インターチェンジ間が開通する圏央道についてお送りしました。

お役立ちデータベース
関連機関の情報(外部)