こんにちは! 市川まどかです。 この番組は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットあててお送りしています。
きょうは先週に引き続き、スタジオに国土交通省 高崎河川国道事務所 道路管理第二課の維持係長の小林 隆明(こばやし たかあき)さんにおいでいただきました。
現在、国土交通省で進められている「路上工事看板を見やすく」について、お話を伺ってまいります。
小林さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さて、先週は「道路見える化計画」の取り組みの一つである「工事表示板」を、何の目的で行う工事か、工事期間はいつまでか、わかりやすく表示変更されたことをご紹介しました。
今日は、さらに見やすくするための取り組みについて伺っていきたいと思います。
小林さん、どのような取り組みが行われているのでしょう。
はい。路上工事案内看板の色は、オレンジ色に黒字で表示しています。これを白地に青字とした看板に試行的に変更します。
オレンジから白地の青字看板にすることにより、どんな効果があるのでしょう。
色調を変更することにより、視認性・誘目性の向上をめざします。これは、昨年から取り組んでいる「工事表示板」の色について、有識者や住民等のいろいろな方から白地に青字の看板が見やすいとのご意見を頂きました。その為、路上工事案内看板についても色調を統一した看板にすることで、視認性・誘目性の向上が図れればと考えています。
印象がだいぶ変わりそうですね。
どのような場所で実施されているんですか。
はい、今回この取り組みを実施する区間は、国道50号桐生市広沢町4丁目〜5丁目の約2kmの区間になるのですが、この区間は電線共同溝工事、橋の耐震補強工事、道路照明工事、電気・電話・水道工事などのライフライン工事が連続して行われていて、工事看板が重複しやすい場所です。
重複する看板を撤去し、看板の乱立をなくすことで予告看板を見やすくする取り組みも行っています。
予告看板というと、○○m先の文字の下にスコップを持っている人がいる看板ですよね。
そうです。一般的には工事箇所の手前から300m先から200m先・100m先と設置するのですが、工事が連続すると300mと200mの間に、次に続く工事の500m先看板が設置されたりして、非常にわかりづらい配置になってしまったりします。
たしかにそうなっているとドライバーは混乱してしまいますよね。
はい。そこでこれらを防止するため、進行方向の一番手前の工事場所からのみ300・200・100m先の予告看板を設置し、次の場所の工事からは距離が確保できる予告看板のみ設置するようにしました。
また、各工事関係者で合同でパトロールを実施して点検を行い、看板が重複しないようにします。同様の工事のモデル区間となるようにしていきたいと考えています。
それだけでもだいぶ工事現場がすっきり出来そうですね。
今回の取り組みについて意見など募集するのでしょうか。
はい。近隣にお住まいの方や、沿道の施設を利用するドライバーの方に、アンケートをお願いする予定です。
同じ取り組みは千葉県・神奈川県でも行われており、アンケート結果を参考に、全国でこの工事看板を採用するか検討します。
この実験でより工事看板が見やすくなり、工事に対する理解が深まるといいですね。
そうですね。できるかぎりわかりやすく、見やすく「見える化」していきたいと思います。
小林さん、有り難うございました。