こんにちは! 市川まどかです。この番組は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットあててお送りしています。
きょうはスタジオに国土交通省 高崎河川国道事務所 道路管理第二課の維持係長の小林隆明(こばやし たかあき)さんにおいでいただきました。
現在、国土交通省で進められている「路上工事の看板改善」に向けた取り組みについてお話を伺ってまいります。
小林さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
それではまず、「路上工事看板」とはどういったものか教えていただけますか。
はい。みなさん道路工事をしている場所を通ると、工事している区間の手前に「300m・100m先工事中」だとか「道路工事中。○○○○工事」などや、自動車を誘導する「矢印の看板」などを見たことがあるかと思います。工事のために仮設的に設置する工事看板を路上工事看板と呼んでいます。
私もクルマを運転するのでよく工事区間を通りますが、工事箇所にはいっぱい看板が出されていますよね。じっくり見ることはあまりないのですが。
そうですね。道路工事というと、みなさんにはあまりよい印象がないとおもいます。渋滞するとか何処で何しているのか分からないとか、いつまでやっているのとか、いろいろあると思いますが、それは工事看板がわかりにくいということもあげられます。
たしかに普段は普通に通れたところで工事が始まると余計に時間がかかったりして、いったい何の工事が始まったんだろうと思います。その工事が何のためにいつまでやってるのか気になったりしますね。
はい。たしかにそういった意見がこれまで多かったです。そのため、昨年4月から国土交通省では看板の表示方法を変えました。
これまで何の工事なのか、いつ工事が終わるのか、ちょっとわかりにくかったため、何の目的で行う工事かわかりやすくし、工事期間も一目でわかるように変更しました。
具体的にはどんな内容に変わりましたか。
例えば、これまではどんな内容の工事でも「道路工事中」という看板しかありませんでした。それを、舗装の工事でしたら「傷んだ舗装をなおしています」、水道工事でしたら「水道管の移設をおこなっています」などに換えました。
また、工事の終了日時を見やすく表示するようにしました。
この取り組みは、道路管理者だけではなく、電気・電話・水道など国道17号・18号・50号といった国が管理する国道で行われるライフライン工事においても、昨年10月から徹底して取り組んでいます。
すごくわかりやすくなりますね。
はい。これは道路のいろいろな課題を、みんなにわかりやすくする「道路見える化計画」のひとつです。
道路見える化計画はこの番組でも何回か紹介してますよね。
昨年には「渋滞見える化プラン」と「交通安全見える化プラン」を紹介しました。
そうですね。これまで高崎河川国道事務所では、道路見える化計画として「渋滞見える化プラン」と「交通安全見える化プラン」に取り組んできました。
工事看板の変更もこの「道路見える化計画」のひとつです。
そして今回、国道50号桐生市広沢町2丁目〜3丁目の約2kmの区間で、路上工事案内看板のさらなる視認性・誘目性の向上を目指した取り組みを行っています。
残念ながら、今日はお別れの時間となってしまいましたので、さらに工事看板を見やすくするための対策については、また来週のこの時間にお話しいただきたいと思います。
小林さん、ありがとうございました。