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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2007年1月16日放送
エコロード・キャンペーンについて

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市川アナ
市川

みなさんこんにちは! 市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしてまいります。

さてきょうは国土交通省で取り組んでいる『エコロード・キャンペーン』についてご紹介します。

1月も半ばに入りましたが、今シーズンはいつもより雪が少なく、これも地球温暖化の影響か?なんて気になりますよね。地球温暖化の原因となっているCO2。車から排出されるCO2が、全体の約2割を占めています。国土交通省など道路管理者は、京都議定書のCO2削減目標達成のために、これまで道路整備などのハード施策や、路上工事の縮減などのソフト施策を進めてきましたが、ドライバーのひとりひとりの力によって、道からCO2を少しでも減らしていこうとする運動に取り組みました。それが「エコロード・キャンペーン」です。

このキャンペーンは昨年の10月24日から実施しており、今年3月まで実施する予定で、実施しているのは、停車している少しの時間でもアイドリングをしないなどの「エコドライブ10のすすめ」や、高速道路の利用などをホームページやパンフレットで呼びかけています。

具体的にどのように道路がCO2削減に役立っているかといいますと、まず、渋滞がなくなれば、CO2が減らせます。交差点の改良や、バイパスの整備をすることで、渋滞が解消されて車の平均速度があがります。そうすると排出されるCO2の量も削減されます。渋滞解消は、みんなのイライラを解消するだけでなく、環境の改善にも効果があります。

次に、高速道路はじつは環境にやさしいのです。一般道路は

次に、高速道路はじつは環境にやさしいのです。一般道路は交差点で停止・発進をくりかえしながら走らなければいけません。それに比べ高速道路は安定した速度でスムーズに走れるので、CO2の排出は少なくなります。高速道路を時速60km/hで走行する場合のCO2排出量は、渋滞している同じ距離の一般道路を時速20km/hで走行する場合に比べて約4割も少ないのです。高速道路を利用する車が増えれば、一般道路の混雑も緩和し、一般道路を走る車の燃費も改善されます。

また、ETCを活用すれば、料金所での一旦停止がなくなり、さらに料金所付近の渋滞も解消されます。現在ETCのセットアップ台数は約1400万台。利用率では約60%を超え、ETCの普及により料金所での渋滞は大幅に解消されています。そのCO2削減量は約14万tにもなります。ETCを搭載した車1台当りのCO2削減量は、約1本の樹木が1年間に吸収するCO2に相当します。さらに、交通事故や渋滞などの情報をリアルタイムに届ける交通システムVICSを利用すれば、渋滞を事前に知り回避できるので、ムダな運転、ムダなCO2排出を抑えることができます。

そして、いきなりですが、みなさん3環状ってご存知ですか。都心部で現在工事が進められている、3つの環状道路(これは、圏央道・外環道・首都高中央環状線になります)が完成すれば、CO2が大幅に削減できます。都市部の渋滞は、おもに「通過するだけ」の車が原因。これは、どこへ行くにも都市の中心部を通らなければならないことが多いためです。そこで環状道路が完成すれば、都市の中心地を通行する車が減り、渋滞が緩和するのでスピードアップが図れて、CO2排出量を減らすことができます。たとえば、首都圏の3環状がすべて完成すると、東京23区の3〜4倍の面積の森が吸収するだけのCO2を削減できるのです。

また、身近なところですと、路上工事による渋滞も、CO2排出の大きな要因になっています。そこで、できるだけ年末年始など、交通量が多くなる時期の工事を避けるよう、電気・ガスなどの占有企業者の協力も得て、路上工事の縮減に取り組んでいます。たとえば、東京23区内の路上工事件数は10年前に比べて半分以下になっています。

こうしてみると、道路がCO2削減に役立っていることがたくさんありますよね。これらの詳しい内容についてはHPでご覧いただけます。高崎河川国道のHPにリンクがありますので、「エコドライブ10のすすめ」など是非チェックしてみてくださいね。ドライバーのひとりひとりの力で道からCO2を削減しましょう。

知ットクかわみちサイト、今週は国土交通省で取り組んでいる「エコロード・キャンペーン」をご紹介しました。

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