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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2006年12月19日放送
高崎安中拡幅整備効果について(その2)

FMぐんまロゴマーク
明石係長(左)と市川アナ(右)
ゲスト
高崎河川国道事務所 工務第一課
明石 英隆 係長
市川

みなさんこんにちは! FMぐんまの市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。きょうは先週に引き続き、スタジオに国土交通省高崎河川国道事務所工務第一課工務係長の明石英隆(あかし ひでたか)さんにおいで戴きました。今年6月〜9月にかけて開通した国道18号高崎安中拡幅の整備効果などについてお話を伺ってまいります。明石さん、よろしくお願いいたします。

明石

よろしくお願いします。

市川

さて先週は高崎河川国道事務所で事業を進めている、国道18号高崎安中拡幅の工事についてお話しを伺いました。今年の6月と9月にあわせて2.1kmの4車線供用がされたということで、今回は4車線化で具体的にどのような効果が出たか、伺っていきたいと思います。明石さん、どのような効果が現れましたか。

明石

はい。この「高崎安中拡幅」の部分開通により、板鼻下町交差点、岩井交差点で発生していた渋滞が軽減され、渋滞による損出は開通前に比べ約1/3になりました。

市川

損出というと金額もでているのですか。

明石

はい。経済効果は、年間約7億円になります。

市川

7億円すごい金額ですね。どのように算出されたのでしょうか。

明石

これは、今回の整備区間2.1kmが2車線だった時の通過車輌が、被った渋滞による損失時間が、年間33万1000時間でこれを経済損失額に換算すると、10億3000万円となります。4車線化の開通で損失時間が約1/3の12万1000時間に短縮されたため、経済損失額は3億7000万円となり、差し引き約7億円の経済効果があったということになりました。

市川

渋滞による損失額がそんなにあるとは思いませんでした。

明石

そうなんです。この部分開通に伴う工事の代金が約22億円ですので、渋滞解消の直接効果だけでも、約3年間で償還がとれる計算になります。

市川

こういった数字(データー)で表されると、その効果がほんとうにわかりやすいですよね。こういった取り組みが「道路見える化」なんですね。

明石

そうですね。道路の現状をいろいろなデーターをつかって問題・課題を「見える」ようにし、県民のみなさまにご理解が得られるように取り組んでいます。

市川

先ほど渋滞による損失時間・損失額という言葉がありましたが、この「渋滞損失時間・損失額」とはどういったものでしょうか。

明石

はい。「渋滞損失時間」とは、渋滞があった場合と渋滞がなかった場合の旅行時間の差です。渋滞損失時間に交通量と車1台当たりの平均乗車人員、さらに時間価値を掛ることにより渋滞損失額が算出されます。

市川

渋滞が無い場合の速度はどのように設定されているのでしょう。

明石

各調査区間ごとに、渋滞が無い時間帯の旅行速度を計測して、設定しています。

市川

時間価値とはどのように設定されているのですか。

明石

車種別にそれぞれ時間価値を設定しています。たとえば乗用車なら1台あたり1分で約63円。バスですと1台あたり1分で約520円などです。

市川

こういった指標で算出されるんですね。高崎安中拡幅の今後の予定はどうなりますか。

明石

高崎安中拡幅は、残りJR安中駅前から終点までの1.7km区間の4車化がまだ残りますが、早期完成に向けて事業を進めていく予定です。

市川

明石さんありがとうございました。

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