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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2006年11月21日放送
除雪車の出動式について

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市川アナ
市川

みなさんこんにちは! 市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしてまいります。

さてきょうは先週みなかみ町猿ヶ京で行われた、「除雪車の出動式」についてご紹介します。

最近めっきり寒くなってきて、雪のたよりが各地から届くようになってきました。みなさん、本格的な雪のシーズンに入る前の準備はできていますか。特に、運転する方、雪道の準備大切ですよね。

国道を管理する高崎河川国道事務所でも、雪から道路を守る除雪車の準備が整い、出動式が先週14日(火曜日)みなかみ町猿ヶ京温泉にある、国道17号沿いの「猿ヶ京除雪ステーション」で行われました。

この出動式は、本格的な冬の到来に備え、国道17号の沼田市から新潟県境の三国トンネルまでの区間における、冬期間の円滑な交通を確保する、除雪作業用の除雪車がいつでも出動できるようになったので、行われたものです。

冬期における路面の積雪や凍結は、道路交通機能を大幅に低下させる要因となり、通行止めや交通事故等、人々の活動に対して大きな障害となります。このため、積雪の除去や凍結防止対策等の除雪作業を行い、円滑な交通の確保を図ります。

国道17号は東京〜新潟間を結ぶ幹線道路であり、特に危険物を積載した車両にとっては、関越自動車道関越トンネルが通行禁止のため、三国峠を経由する国道17号が唯一のルートになります。また、関東から苗場・湯沢方面へ向かうスキー客・観光客に欠かせない主要な道路です。

県内の国道17号は高崎河川国道事務所が管理していますが、このうち沼田市岩本から三国トンネルまでの約40qは、積雪寒冷地域となっており、特に猿ヶ京除雪ステーションから三国トンネルまでの約12qの区間が最も降雪量が多く、冬期累計の降雪量が毎年10m以上に達します。また、除雪車の出動日数も80日以上となっています。これは、除雪期間が11月1日から翌年3月31日までの5ヶ月間ですので2日に1回以上の割合で出動していることになります。そしてこの間は、除雪ステーションを基地として24時間体制で除雪に備えています。

猿ヶ京除雪ステーションの除雪車は、除雪グレーダが4台、ロータリー除雪車が2台、除雪トラックが1台、凍結防止剤散布車が3台、除雪ドーザが1台の合計11台が配備されています。

簡単に各車両を説明しますと、除雪グレーダーは車体の中央部についたブレードで道路に積もった雪を取り除き、雪を道路わきに寄せる車で、ロータリー車がその寄せられた雪を吸い込み砕いて、道路わきの谷や道路の外側に飛ばします。ロータリーというのは作業車の前部についた、らせん状になった鉄の輪をさします。また、凍結防止剤散布車は、気温が0度以下になると雨や雪のとけた水で濡れている道路の凍結防止のため、凍結防止剤(塩化ナトリウム)を路面に均等にまくことができる車輌です。

この除雪車の出動式は、平成8年から行っており、今年で11回目となりまして、みなかみ町、沼田警察署など関係者と、地元猿ヶ京小学校の6年生12人の児童が参加されました。特に、小学生には体験学習の一つとして、除雪ステーション内で冬期の国道管理をまとめたビデオ「冬の国道に挑む」の鑑賞と各除雪車の試乗体験をしていただきました。また、出動式では「除雪機械出動!」のかけ声をかけて、6台の除雪車の出動を指示しました。この体験により、冬期の国道管理をより学んでいただけたと思います。

みなさんも、冬期におけるスノードライブは事前の準備をお願いします。知ットクかわみちサイト、今週はみなかみ町猿ヶ京で行われた「除雪車の出動式」をご紹介しました。

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