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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2006年10月10日放送
「河川の管理」について(渋川国道出張所編)

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市川アナ
市川

みなさんこんにちは! 市川まどかです。この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。

さて今日は、6回目最後となります国土交通省高崎河川国道事務所の出張所を、ご紹介します。県内の17・18・50号の国道の維持管理とバイパス等の建設、神流・烏川など河川管理を行っている高崎河川国道事務所には6つの出張所があります。6つの出張所は、高崎出張所、碓氷出張所、前橋出張所、沼田維持修繕出張所、桐生国道維持出張所、渋川国道出張所となっていまして、これまで5つの出張所を紹介してきましたが、今日は最後の渋川国道出張所について紹介します。

渋川国道出張所は渋川市渋川、JR上越線渋川駅下車、国道17号方面に徒歩7分の国道沿いに事務所があります。

渋川国道出張所は他の出張所と違って管理区間を持たず、改築(道路を建設)専門の出張所で平成2年6月に、鯉沢・沼田バイパス建設工事を担当するため開設されました。現在は、国道17号上武道路と17号前橋渋川バイパス事業の工事監督を担当しています。

上武道路は、東京〜前橋間の連絡道路として現道17号の渋滞解消を図るため計画された大規模バイパスで、埼玉県の深谷バイパスを起点として前橋市田口町まで延長は40.5kmになります。そしてこのうちの利根川に架かる新上武大橋付近から終点まで35.5kmを高崎河川国道が担当しております。昨年3月に国道50号より北側3.6kmまで暫定供用しました。現在は引き続き、高架橋の工事や改良工事を進めています。

一方前橋渋川バイパスは、国道17号の前橋市から渋川市間の、特に利根川を渡る坂東橋付近で、朝夕の通勤時間帯や休日に交通が集中して著しい交通渋滞が発生しているため、前橋市田口町から渋川市半田間に計画された延長5.7kmのバイパスです。平成15年度から埋蔵文化財調査を行い、工事は平成16年度から着手しました。現在利根川を渡る約560mの橋梁下部工等を施工しています。出張所はこうした工事の現場監督を担当しています。

ところで、上武道路と前橋渋川バイパスは完成すると渋川市田口町でつながることになりますが、これら2つのバイパスは「地域高規格道路」(別名:熊谷渋川連絡道路)に指定されています。地域高規格道路とは、高速道路などと連携して広範囲な地域を結ぶ道路のことで、周辺地域の活性化や都市づくりなどを支援するもので、たとえば現在工事が進められている、北関東自動車道と上武道路は接続されていますが、この北関東自動車道が完成すれば群馬、栃木、茨城三県の交流ネットワークが形成され、より広域な地域連携がはかれます。いままで群馬で「海」といえば新潟日本海でしたが、将来は茨城太平洋へとなる日が来るかもしれませんね。

さて、それでは今日の「知っトク マメ知識」です。先ほど道路工事前に「埋蔵文化財調査」を行うとのことでしたが、この埋蔵文化財とはどういったものでしょうか?

それでは、「知っトク先生」に聞いてみましょう。

「知っトク先生」!!

先生

はい、それでは説明しましょう。埋蔵文化財とは簡単にいうと、「土の中に埋まっている文化財」です。「文化財保護法」という法律で決められており、歴史的・文化的・自然的遺産である文化財の保護を目的として制定されています。その中には、遺跡の発掘に際しての手続きや、遺跡のある場所での開発に対する処置がきめられています。

市川

どんな工事現場でも実施するのでしょうか?

先生

埋蔵文化財がある土地を「包蔵地」(ほうぞうち)といい、こういった場所では必ず実施され、またそれ以外においても試掘(しくつ)などが行われます。道路建設において、埋蔵文化財の調査期間を考慮して計画しておく必要があります。

市川

よく道路工事の前にきれいに土地が掘られていたのは、こういった調査を行っていたんですね。

知っとく先生の「知っトク マメ知識」でした。みなさんも知っトク先生に聞きたい疑問や質問を番組あてどしどしお寄せ下さいね。

知っトクかわみちサイト、今週は渋川市渋川にある「渋川国道出張所」をご紹介しました。

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