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地域づくり・交流

知っトク!かわみちサイト─2006年2月21日放送
『サケの稚魚の放流』について その1

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金澤上席専門職(左)と市川アナ(右)
ゲスト
河川管理課上席専門職
金澤氏
市川

みなさんこんにちは! FMぐんまの市川まどかです。

この時間は、私たちの生活に深い関わりを持つ河川や道路にスポットをあててお送りしています。きょうは国土交通省高崎河川国道事務所河川管理課の金澤さんに、おいでいただきました。

金澤さん、よろしくお願いいたします。

さて寒かった冬もそろそろ終わりに近づき、一雨毎に暖かくなってきているようです。(水ぬるむ季節でもあります)こうした中、3月4日土曜日に烏川の和田橋下で今年も「サケの稚魚の放流」が行われます。県内各地で「サケの放流」が行われていますが、こちらは高崎河川国道事務所「ぼくらのサケを育てる会」が毎年行っているもので、今年で19回目ということです。きょうは、この『サケの稚魚の放流』に参加している高崎河川国道事務所の金澤さんに伺ってまいります。

金澤さん、こども達も大勢参加しているイベントだと思いますが、本当に長い間つづけてこられましたね。

金澤

はい、皆さんもご存じの様に、利根川や烏川などふるさと群馬の川の環境のバロメーターでもある「サケ」を呼び戻そうと始められたものです。もともとは生命の尊さに理解を深めてもらうとともに、河川愛護思想の啓発を目的に高崎市青年会議所のメンバーが結成した「ぼくらのサケを育てる会」が中心となって進めているもので、昭和62年にスタートしています。

市川

「サケを育てる」と一口にいいましてもサケは淡水魚ですし、きれいな川でなければ住めない魚というイメージがあります。育てるのはさぞかし大変なのではと思いますが……。

金澤

そうですね。大変といえば大変です。まず、例年12月初旬頃、私ども高崎事務所でも有精卵をもらい受けまして、水槽の中で育てています。水温はだいたい8度から13度位で管理し、エアポンプで終始空気を送ってあげてます。そして1〜2週間位しますと、孵化=つまり卵から小さな稚魚がでてきます。

市川

エサはどんなものをあげればいいんでしょう。

金澤

はい、生まれたばかりの稚魚はまだエサを食べません。「さいのう」と呼ばれる栄養分を蓄えた袋がお腹のところにあり、そこから栄養を補給します。そして、およそ20日間ぐらい経ちますと「さいのう」が吸収されてスマートな体型になり水面に泳ぎ出します。こうなりましたら、初めてエサを与えるわけです。

市川

有精卵を水槽に入れてから1ヶ月ぐらいはエサをやらなくていいわけですね。エサは特殊なものが必要ですか?

金澤

市販の金魚のエサで十分です。ただ、エサを与えすぎるといわゆる太りすぎの弱いサケになってしまって、川を下って海を泳ぐという過酷な条件に耐えられないということもあるようです。

市川

3月4日の放流。もう後10日余りで自然に放たれるわけですが、今はどれくらいの大きさに育っていますか? (見ればもうサケであることがわかりますか)

金澤

今は小さいのでヤマメと同じようなパーマークというのがありまして、ヤマメの稚魚とほとんど変わりません。小さなもので3センチ位、大きなものでは4〜5センチ位になっています。事務所にはおよそ180匹の稚魚が育っています。

市川

そうして、有精卵から育てている人は個人、団体、学校、会社単位などいっぱいいらっしゃって、そういった人たちが来月の4日に和田橋下に集合して稚魚を一斉に放流する、なんかワクワクしますよね。

金澤

そうですね。会ったこともない、しかし、志を一緒にする皆さんが三々五々集まって1つのイベントを行う。そういったところも魅力の1つといえるかも知れませんね。

市川

金澤さん、きょうはお別れの時間が来てしまいました。このつづき、サケを放流する時のことなどは来週またお話しいただきたいと思います。金澤さん、有り難うございました。

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