草津谷・六合

からくり計画

第2章 草津・六合の歴史的繋がりと自然の魅力


 草津町と六合村は隣り合い、大変密接なつながりのある地域です。
明治30年まで続いた「冬住み」という風習では、草津の人々が冬期に積雪の少ない六合村に居を移し、次の春に湯治客を迎えるための準備をして暮らしていました。辺り一帯は中世の頃は「草津谷」と呼ばれ、また1900年に分村するまでは「草津村」という1つの村でもあったことからもその地理感覚が大変身近なものであることが分かります。

 また、草津、六合は自然環境に大変恵まれた地域です。夏には高山植物が咲き乱れ、冬にはスキー客で賑う山々、エメラルドグリーンの湖面が美しい湯釜や大自然に抱かれた野反湖などの湖、そして草津温泉や尻焼温泉などの温泉…。四季折々に訪れる人々を魅了します。そして、それらは草津白根山を借景にした上州湯の湖からの眺めや、六合村の山里の風景のように、折り重なることでその魅力を増し、美しい景観を作り上げています。

 草津、六合では自然の恵みを生活の一部として、また観光資源として大切に活用してきました。この構想においても、自然環境は大切な要素です。これからも自然豊かな魅力あるエリアであり続けるために、環境に配慮した整備を行ってゆきます。

第3章 品木地区の思い