時系列洪水氾濫シミュレーションは、鬼怒川および小貝川上流における計画規模の洪水が発生し、堤防が破堤した場合の氾濫による浸水状況を時系列的に示したものです。

このシミュレーションの実施に当たっては、現況の堤防やダム等の洪水調節施設の整備状況を考慮していますが、支川の氾濫、内水等による浸水は考慮していません。

このため、実際の洪水では、シミュレーションによる浸水区域以外の区間においても浸水が発生する場合や、シミュレーションにより想定される水深と異なる場合があります。

●破堤地点およびシミュレーションの条件

今回の時系列洪水シミュレーションの条件は、以下の通りです。なお、洪水時においては、堤防が破堤する危険性が常に内在しておりますので、実際の洪水では、この条件以外でも破堤する可能性はあります。

@想定している洪水:計画規模の降雨により発生する洪水

A破堤時の河川水位:原則、計画高水位(堤防計画上の最高水位)

※破堤:堤防が壊れ、増水した川の水が堤内地(皆さんが暮らしている場所)に流れ出すことをいいます。

※計画規模:洪水を防ぐための計画を作成するとき、対象となる地域の洪水に対する安全の度合いを表すもので、この計画の目標とする値です。一級河川の主要区間の計画規模は1/100〜1/200、言いかえるなら、平均して100〜200年に1回程度の割合で発生する洪水流量が目標となっています。 鬼怒川の場合は、100年に1回程度発生すると考えられる雨量で、鬼怒川(石井基準点)上流域の3日間総雨量402.4mmとしています。 小貝川の場合は、150年に1回程度発生すると考えられる雨量で、小貝川(黒子基準点)上流域の3日間総雨量318.1mmとしています。

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