広報・広聴活動
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Q&A
8. 鬼怒川の鮭の一生について、教えてください。(2002.9.12)
下館市の小学生Aさんからの質問
こんにちは!
質問をしてくれてどうもありがとう。Aさんの質問に答えるよ。
茨城県内の内水面水産試験場の里美支場でサケの放流と生態について調べているというので聞いてみたよ。 茨城県内では、大北川、久慈川、那珂川と那珂川第一、鬼怒小貝の4河川の漁業協同組合で、サケの採捕と稚魚放流を行っているんだって。 鬼怒小貝漁業協同組合孵化(ふか)場は下館市の女方(おざかた)にあるんだよ。詳しくいうと、鬼怒川45キロ上流の左岸だね。
サケは、産卵時期になると生まれた河川に戻ってくるんだよ。 北太平洋海域で成長し産卵のために川に遡上(そじょう)してきた親魚を、関係漁業協同組合が9月から12月に捕獲して人工受精を行い、 漁業協同組合独自の孵化場で1gの稚魚に成長するまで飼育し放流するんだって。
サケのウロコには、木の切り株のような年輪が刻まれていて、採捕されたサケの年齢を知ることができるというからビックリだよね。
遡上してきたサケ親魚の平均尾叉長(口先から尾っぽまで)は、3年魚で60cm程度、5年魚だと70cm以上に育って川に戻ってくるんだって。 また、オスよりもメスの方が少し大きいサイズで戻ってくるそうだよ。
里美支場では、遡上してきたサケ親魚のウロコや魚体測定の結果から年齢や体長組成、成熟度などを把握し、 放流事業の効率化を図るための調査を毎年行っているんだ。その他、再捕率といって、放流したサケの稚魚の尾数に対し、 2~6年後、放流した川に戻ってきて採捕された親魚の尾数がどの程度の割合だったかということも調べているんだよ。
みんなの質問で作っていくページだよ、どんどん質問してね。
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