広報・広聴活動
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こども向けサイト「かわの学習コーナー」
川のなぜなに?
●川にも左右と内外ってあるのかなぁ?
川に上下があるのは、みんなもわかると思うけれど、川には左右も決まっていて、川の流れの方向(下流)に向かって右側を右岸(うがん)、左側を左岸(さがん)と呼んでいます。この呼び方は日本も外国も同じなんです。
そして、川には内外もあって、堤防を境にして、水の流れているところを堤外地(ていがいち)、わたしたちが住んでいるところを堤内地(ていないち)と言います。●1級河川と2級河川の違いはなあに?
簡単に言うと、その川を管理している人が誰かって言うこと。1級河川は国土交通大臣が、2級河川は都道府県知事(ちじ)が管理をしています。だから、洪水を防ぐために堤防やダムを作ったり、川の水質を守ったりというような仕事をどこでやっているかっていうこと。1級河川なら国が、2級河川なら都道府県がそういう仕事をしています。鬼怒川も小貝川も1級河川ですよ。チョット遠くまで旅行に行ったときに、川の近くの看板に、2級河川って書いてあるところもあるから、探してみると面白いと思います。●鬼怒川・小貝川の○○kmってどこが基準になっているの?
河川には、下流からの位置がわかるように目印があって、これを「キロ杭(くい)」と言います。鬼怒川では、利根川合流点からの距離を明示(めいじ)しているもので、「鬼怒川20キロ」と表示されている箇所(かしょ)はおよそ合流点から20kmのところという意味です。小貝川は、下館河川事務所と管理区間の下流点を「ゼロ点」としているため、利根川合流点からの距離を知りたい場合は、その数値に7kmを足す必要があるのです。ちょっとわかりづらいですね・・・。●川の水はどのように使われているの?
一般的に、農業用水、工業用水、水道水、発電のために使われています。そのための取水施設(しゅすいしせつ)として、ダム、頭首工(堰)、揚水機場(ようすいきじょう)、樋管(ひかん)があります。なかでも、鬼怒川の佐貫(さぬき)・岡本・勝瓜(かつうり)の3頭首工(とうしゅこう)は有名です。●頭首工と堰の違いはなぁに?
主に、農業用として使われるものを頭首工、土木関係で使われるものを堰(せき)といっています。言い方が違うだけで、どちらも役割は同じだし、見た目の違いもわかりにくいかもしれませんね。●川はどこから始まって、どこで終わるの?
川の始まり、例えば鬼怒川はどこから始まるんだろう?どんな小さな川にも、始まりのところがあります。鬼怒川の場合は、日光の奥のほうにある鬼怒沼(きぬぬま)というところで、とってもキレイな沼です。そこから鬼怒川が始まり、栃木県の中を流れ、茨城県の守谷市で、利根川という大きな川と一緒になります。
利根川は、そこから茨城県と千葉県の間を流れ、銚子(ちょうし)市で、海にでています。川の終わりはそこです。そこからは海だからですね。●川底や川岸の土砂はいつ動くの?
たいていのところでは、川岸や川底(かわぞこ)の土砂(どしゃ)が動くのは大雨のときなど、川の流れがいつもよりも強いときです。そういうときに川に行くのは危険だから、わたしたちには簡単に見ることができませんし、危ないので近づかないで下さいね。●どうして川の水はなくならないの?
川の上流から下流にたえず流れている水がなくならないのはふしぎですね。
じつは、水はぐるぐるとまわっているのです。
水は海で蒸発(じょうはつ)して雲になり、そして雨となって山や平地に降ります。
降った雨は、地下にしみこんだり、川に集まったりして、また海に戻って行くのです。水は、自然のなかでめぐりめぐってもとに返り、これをくりかえしているのです。
これを“水の循環(じゅんかん)といいます。つまりこのくりかえしがうまくいっているときには、川の水はなくならないのです。しかし、雨があまり降らないと、川の水は少なくなってしまいます。反対に、あまりたくさん降ると、川の水がすごく多くなってしまいます。これを洪水(こうずい)といいます。
私たちは、こうしてまわっている水を利用して生活しています。生活の中で使ったよごれた水をそのまま流すと、自分たちが使う水まで汚れてしまうのです。なさけは他人のためならず。水をきれいにすることも、他人のためになるだけでなく、めぐりめぐってやがては自分のためになるということですね。