現代社会は、高度情報化通信社会といわれています。私たちの生活の便利さの多くは情報ネットワークによって支えられています。21世紀には、電気や水と同じように各家庭まで光ファイバーが張り巡らされることが予想されており、たくさんの情報が送れる光ファイバー網の整備は必要不可欠となっています。このため、国土交通省では道路を人やものの移動のためだけでなく、情報も移動する空間と考えました。
都市部において電線類を地中化する電線共同溝(C・C・BOX)と接続し、光ファイバーケーブルを収納するコンパクトで低コストな情報BOX】を新たに導入し、マルチメディア社会の推進を支援します。
情報BOXが整備されることにより1. 防災体制の強化 2. 道路情報の提供 3. マルチメディア社会の推進 の3つの効果があります。
四国は台風常襲地帯であり、もろくて弱い地質であるため、雨が降ると通行止めになる区間がたくさんあります。また、山間部では冬期の雪や路面凍結もたびたびあります。これらのハンディキャップを克服するためにも情報BOXの整備は欠かせません。
災害を未然に防ぐためのITV(監視カメラ)や、気象情報提供装置を光ファイバーで接続することにより、現場情報をすばやく正確に収集し、情報提供するためにも情報BOXは役立ちます。
リアルタイムな交通情報の提供、車や歩行者の安全性・利便性の向上、渋滞の解消など、新しい車社会に対応した情報化を実現するためにも、情報BOXの整備が必要とされています。
家にいながら医者による診断が可能な在宅医療、銀行に行かずに自宅で利用可能なホームバンキング、行政サービスや交通機関の予約が24時間可能となり、在宅勤務も行うことができます。
マルチメディア社会の推進により、山間部に住む人々が都会に住む人と同様のサービスをうけることができたり、身障者の社会活動への参加など、誰もが平等に生活が行える社会が可能となるといえるでしょう。
※ マルチメディア:光ファイバーを通して情報を送り、映像を伴った様々な情報が双方向で利用できる。