長野国道事務所・環境保全対策

 地すべりや落石など土砂災害の危険性をいち早く感知し、伝達することは被害を最小限に食い止めるために非常に重要です。
 長野国道事務所では、管内道路の危険箇所にセンサやCCTVカメラを設置し、リアルタイムに監視しているほか、データを分析し、異常なデータが観測された場合にはすぐに対応できるよう努めています。


 現地観測システムで観測されたデータは、オンラインで逐次長野国道事務所や関係出張所に伝送され、定期的に分析して、異常なデータがないかをチェックします。落石検知器の作動など明らかに異常なデータが観測された場合は、ただちに現地観測システムから警報が発せられ、情報管理室で警報を受信し、監視カメラを用いて現地の状況が入手できるようにしています。

 岩盤斜面で大規模変状がないかを監視するため、高精度な計測機器による現地観測システムを導入しています。予期せぬ落石の可能性がある斜面では落石検知センサを設置し、監視を強化。
 現地観測システム設置箇所ではCCTVカメラを併設し、現地状況が入手できるようにしています。これらの観測システムは、道路管理用光ファイバーケーブルやNTT回線を用いてオンライン接続しています。

 斜面や構造物および地滑りなどの線的・面的な計測を確かなものにするため、光ファイバーセンサを導入しています。
 光ファイバーセンサは数qにもおよぶ1本の光ファイバーケーブルで、多数のポイントの地盤変位などを効率よく計測することができます。