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源流域から伝授された 「高水山古式獅子舞」(青梅市指定無形民俗文化財)
 

高水山古式獅子舞の写真

奥多摩の入口にそびえる「高水山」

高水三山

JR青梅線の「軍畑(いくさばた)駅」を降り、多摩川を隔てた御岳山の反対側にあるのが、標高756mの「高水山(たかみずさん)」です。

軍畑は、戦国時代この地方を支配した三田氏と、八王子付近一帯を支配した滝山城主北条氏の戦の舞台となった事が名前の地名とされており、付近には「鎧塚(よろいづか)」「鎧橋(よろいばし)」などの場所も残っています。

高水山は、古くから山岳宗教の霊地としてあがめられてきた山で、麓には「高水山常福院」が、山頂には文政2(1822)年再建の「常福院不動堂」が建っています。

尾根続きの「岩茸石山(いわたけいしやま:793m)と惣岳山(そうがくさん:756m)を合わせて「高水三山(たかみずさんざん)」と呼ばれ、初心者向けの気軽な登山コースとしても親しまれています。


春の訪れと共に奉納される獅子舞

小河内神社

雪解けの頃、常福院春の祭礼で奉納されるのが「高水山古式獅子舞」です。

江戸中期に伝授されたというこの獅子舞は、伝統を重んじた古式ゆかしい獅子舞で、"大太夫" "中太夫"の雄獅子2匹、"女獅子"1匹の組み合わせに歌がつき、楽器として"ササラ"と笛が使用されます。
"ササラ"とは、竹筒に、細かく割り束ねた竹をすりつけて鳴らす楽器で、サラサラと音がする事からその名がついたと言われ、この楽器を使用することから「ささら獅子舞」とも呼ばれています。

演目は、

1. 大太夫が悪魔退散の祈願をする「御幣懸(おんべいかがり)
2. 3匹の獅子が牡丹の美しさに酔って優雅に舞う「花懸(はながかり)
3. 遊び疲れて眠った3匹が目を覚まし、再び拍子を揃えて舞い遊ぶ「三拍子(さんびょうし)
4. 道をふさぐ大木をくぐり抜け、最後に大太夫が木を取り除く「竿懸(さおかがり)
5. 2匹の雄獅子が雌獅子に恋をして奪い合い、最後にはめでたく収まる「女獅子隠(めじしがくし)
6. 悪魔退散を祈り、別名「白刃の舞」と呼ばれる「太刀懸(たちかがり)
の6つで構成され、全てを舞うと約4時間にもおよびます。

高水山古式獅子舞は、戦時中も途絶えることなく毎年奉納され、明治43(1910)年には青梅市の「無形民俗文化財」に指定されています。


ルーツは源流域に

獅子舞伝承ルート図

この地に残る「當(当)村獅子舞縁起書」には、明和5(1768)年に奥多摩町大丹波村より師匠を招いて舞を習い始め、27年後の寛政7(1795)年、免許状ともいえる「日本獅子舞之由来」を伝授されたと記されているそうです。

この大丹波がツールとされる獅子舞と、秘伝書「日本獅子舞之由来」は、埼玉県飯能市下名栗にも伝授されていて、3つの地域では、現在に至るまで保存会による交流が続けられているそうです。

また他にも多摩川流域には、上流奥多摩町から下流の六郷まで、獅子舞を演じる地域が多く、人々の生活のみならず、文化や伝統も伝える役割をしていた事がうかがえます。


高水山獅子舞
日時 ・・・ 4月8日に近い土曜日、日曜日
会場 ・・・ 土曜日 高水山常福院(高水山の麓)/日曜日 常福院不動堂(山頂)
問い合わせ ・・・ 青梅市観光協会 TEL.0428-24-2481


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