|
|
 |
|
|
 |
 |
|
|
★始業式の前日、お母さんはトオルくんに声をかけました。
お母さん:「あしたから新学期でしょ。避難訓練(ひなんくんれん)があるから防災ずきんを買いに 行かなきゃ」
トオルくん:「ぼく、これから友だちと遊びに行くのに・・・」。
★夏休み前に防災ずきんをなくしたトオルくんは、お母さんと街まで買い物に行くことになりました。 トオルくん:「避難訓練がなかったらいいのに・・・」。 ★口をとがらせるトオルくんに、お母さんは話しをはじめました・・・。
お母さん:「阪神大震災(はんしんだいしんさい)という地震があったことは知ってるよね」
トオルくん:「えーっと、テレビで見たことあるかなぁ」
お母さん:「じゃあ、この地震で何人の人が亡(な)くなったか知ってる?」
トオルくん:「?」
★1995年1月17日、午前5時46分、兵庫県南部地域(ひょうごけんなんぶちいき)はマグニチュード7・3(震度7)の巨大地震におそわれました。 家がこわれて下敷(したじ)きになった人、火事に巻き込まれた人などこれまでに6432人(2000年12月現在)もの人が亡くなりました。この数は、みなさんの学校の生徒数の何倍でしょうか?電気、ガス、水道が止まってしまったため、学校などに避難した人たちも、生活に大変苦労しました。 また、高速道路をはじめ各地の道路や線路もこわれ、食料など生活に必要な物の輸送(ゆそう)が止まってしまいました。いつも私たちの暮(く)らしを支えている電気、ガス、水道が止まり、道路、線路がこわれると、どうなるでしょうか。被害(ひがい)にあった人たちが、どれほど生活に不自由したのか想像(そうぞう)してみてください。しかも不自由な生活は1日で終わらず、長い間続きました。
★ 阪神大震災の話を聞いて不安になったトオルくんは、お母さんに聞きました。
トオルくん:「もし、大地震が起きたら、街はどうなってしまうの」
お母さん:「うちの周りには、どんなものがある?」
トオルくん:「えーっと、家がたくさんあって、道には電柱がたくさん立ってる」
お母さん:「なかにはつぶれたり火事になる家もあるかもしれないわね。電柱やブロックべい、自動販売機(じどうはんばいき)も倒(たお)れてしまう。屋根のかわらが落ちてきたり、窓(まど)ガラスの破片(はへん)が飛び散ったり、電線が切れて落ちてくることもあるの。道がせまいと火が燃(も)え移(うつ)りやすく、とても危険(きけん)な状態(じょうたい)になるから注意しないとね。」
トオルくん:「学校はどうなるのかな・・・」
お母さん:「避難の時に、みんながあわてちゃうと、とても危(あぶ)ないの。だから日ごろの訓練が大切なのよ」
★阪神大震災は阪神・淡路大震災とも呼ばれています。
|
|
|
 |
|
|
★トオルくんの学校では防災の日は毎年、避難訓練(ひなんくんれん)が行われています。 でも、避難訓練って何のためにやるのかなぁ? トオルくんといっしょに、防災と道路について考えてみたいと思います。
先生:「地震発生の校内放送があったら、みなさんは机の下にすばやくもぐり、机の脚(あし)をしっかりおさえてください。大きな地震でもゆれるのは、たいてい一分以内、あわてて外に飛び出すと危険です。地震がおさまってから教室を出て、校庭に避難(ひなん)してください。ふざけたりしないで、本番だと思ってやりましょう」
★それでもみんなは、久しぶりにクラスの友だちと会えたことが楽しくて、ワイワイさわぎながら避難します。
先生:「だれだ騒(さわ)いでいるのは!!」
★みんなは先生に起こられてしまいました・・・。
家に帰ったトオルくんは、家に帰ってお母さんに聞きました。
トオルくん:「きょう学校で防災訓練をしたんだけど、大地震は本当にやってくるのかなぁ」
お母さん:「最近、トルコで大地震があって、大変なことになっているの知っているでしょう。日本でも10年前に阪神大震災(はんしんだいしんさい)が起きて、五千人もの人が亡くなったのよ。地震はいつ起きるかわからない、恐ろしいものなの。だから、日ごろからの心がまえが大切なのよ」
トオルくん: 「ふーん、それで防災訓練をするんだ。きょうは教室から校庭までみんなで避難したんだよ」
お母さん:「家で一人でるすばんをしている時に、地震が来たらどうしたらいいと思う?」
トオルくん:「先生がいっていたよ。ゆれがおさまってから避難するんだ」
お母さん:「そうね、この辺の避難場所は、学校のとなりの公園なのよ。そうだ、これから公園まで避難訓練をしてみましょうか」
★家を出て公園への道を歩きながら、お母さんが話しました。
お母さん: 「阪神大震災では、地震の直後にあちこちで火事が起きたの。でも消防車や救急車はなかなか現場にたどり着けなかったのよ。なぜかというと、道路が倒(たお)れた家や電柱でふさがれたり、車で渋滞(じゅうたい)してしまったからなの。それで被害(ひがい)がよけいに大きくなっていったのよ。この道路は道幅(みちはば)が広いでしょう。広い道は人々の避難場所になったり火事が街に燃え広がるのを防いでくれるのよ」
トオルくん: 「そういえばこの道には電柱がないね」
お母さん: 「電気や電話、水道、ガスといった生活に必要なものをライフラインというんだけど、この街ではこれらをまとめて道路の下に収容(しゅうよう)しているのよ。これなら大地震の時、電柱が倒れて道をふさいでしまったり、電気が止まってしまったり、人や建物を傷つける危険がないの。みんなが安心して暮らせる街にするために、道路が大切な役割をはたしているのよ」
★トオルくんはお母さんの話を聞いて、毎日通っている道にそんな働きがあることを知りました。
|
|
|
|
|
 |
 |
 |
 |
●学校から家まで、安全に下校するための道を探してみよう!
●家から避難場所への道を調べてみよう! |
 |
 |
 |
|
|
|