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霞ヶ浦の紹介

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    水生生物

    水生植物(沈水植物)

    エビモ/ヒルムシロ科(Potamogeton crispus)

    エビモ
    エビモ エビモ

    日本全国の池や川に最も広く分布する、多年生の沈水植物。霞ヶ浦全域に分布します。地中をはう地下茎は、一節おきに茎をだし、水中で茎は枝分かれします。夏のはじめ、水面 に花穂をだし、水中茎の先端に硬い殖芽をつくります。殖芽は脱落し、水に運ばれて分散、秋には発芽します。

    クロモ/トチカガミ科(Hydrilla verticillata)

    クロモ
    クロモ クロモ

    北海道にはあまりみられませんが、日本全国の池や湖等に広く分布する多年生の沈殿植物。霞ヶ浦では、西浦の下流に多くみられるが、大きな群落にはなりません。葉は、3~6枚輪生。花は、8~9月。水媒花で、雌雄異体。雄花は、塾生すると、植物体を離れて水面 に浮かびます。芽体で、越冬。

    マツモ/マツモ科(Ceratophyllum demersum)

    マツモ
    マツモ マツモ

    日本全国の池や沼に普通にみられる沈水植物。泥質底の環境を好みます。霞ヶ浦では、舟だまりや抽水植物群落に囲まれた内湾的な水域に、しばしば密生した群落をつくります。根はなく、枝の変化した仮根で湖底につきます。針状の葉は、細い茎に輪生します。

    セキショウモ/トチカガミ科(Vallisneria gigantea)

    セキショウモ
    セキショウモ セキショウモ

    日本全土に分布。霞ヶ浦でも、広い範囲に分布、しばしば密生した群落をつくります。全体に小型で、根からでた葉は、巾4~7ミリメートル、長さ25~60センチメートルくらい。雌雄異株で、8~10月に花をつけます。雄花の花茎は、花後らせん状にまいて、水中にひっこみます。

    フサジュンサイ/スイレン科(Cabomba caroliniana)

    フサジュンサイ
    フサジュンサイ フサジュンサイ

    北米東南部原産の帰化植物で、本州、四国、九州に分布。昭和初期にアクアリウム用の水草として輸入されたものが野生化しました。霞ヶ浦では、新利根川の河口付近にみられますが、分布は限られています。沈水せいで水中の群落は一見マツモに似ていますが、草体は柔軟。7~8月頃花柄を水面 に伸ばし、白いろ弁の小花をつけます。それと同時に、小さな紡錘形の浮き葉も見られます。

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