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霞ヶ浦の紹介

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    底生生物

    底生生物(甲殻類)

    アメリカザリガニ/ザリガニ科(Cambarus clarkii)

    アメリカザリガニ アメリカザリガニ

    昭和初期に食用ガエルの餌として日本に移植したといわれ、霞ヶ浦周辺では昭和15年頃から見られるようになりました。現在では、北海道を除いた全国各地に繁殖しています。水田や水路等に多くみられますが、湖でも湾奥部の水の停滞域や湖岸の水草地域に生息します。エビと同じように腹部にある脚の間に幼生を抱きます。体長は、15センチメートルくらい。

    テナガエビ/テナガエビ科(Macrobrachium nipponensis)

    テナガエビ テナガエビ

    淡水産のエビの中では、最も代表的な種類で、湖沼、河川等のいたるところに生息しています。夏に産卵された卵は、雌の腹部にある遊泳脚の間に抱かれて保護されます。孵化したばかりの頃は、ゾエヤと呼ばれ、エビとは全く異なった形をしていて、エビの形になるまで約1ヶ月かかります。水底に沈んだプランクトンの遺骸等を食べて成長し、体長10センチメートルぐらいまでになります。昼間は物陰に潜み、夜間活動する習性があります。寿命は、1~2年。

    イサザアミ/アミ科(eomysis intermedia)

    イサザアミ イサザアミ

    体長1センチメートル程度のエビに似た小型の甲殻類。霞ヶ浦が、海から湖に変わったときに、その環境の変化に順応して生き残った海跡動物で、全く塩分がないところでは存在できません。一般 には、イサザ、ジャジと呼ばれ湖内において大量に生産されます。産卵の盛期は、初夏及び秋季。孵化後、1ヶ月で卵を産むようになります。プランクトンの遺骸、その他の微少生物を食します。天然においては魚類の餌となり、漁獲物は、食用の他養魚の餌料となります。

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